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生き餌だそうです生きた餌。佐助くんは釣り針に仕掛けられたミミズみたいなもんらしい。どんな魚を釣るんだろうね。

「…………」

地下牢で、ばたんきゅーした佐助を見つめる。ああー、いい筋肉してるわ。解体してぇなぁ。ん、でも我慢我慢ー。とりあえず何か情報聞き出さないと駄目な気がする。俺の職業的に。ほら、アルバイトだけど本職は忍びだし。

「う…………」
「…………」

おやおやお目覚めだよ。ヒロインが起きたぁ、凌辱タイムだぁひゃっはー汚物は消毒。冗談、凌辱なんてしないよそんな、ねぇ。赤ちゃんできちゃうんでしょ確か。俺はできたことないけど。

「ふーま……」
「…………」

あっ舌ッ足らずかわいいー、かわいいなー。前世の彼女より可愛い。何がってお目目が。にへ、と笑うと警戒された。心外だなー、心外だなー。えへっ、期待に答えてあげよっかな。

「や、ぅ、ぐっ!」
「…………」

舌噛みきると困るからとりあえず手拭いかませた。大丈夫綺麗な手拭いだから。
心の中で手拭いに対する言い訳しつつ、佐助の装束を剥いでいく。べろりと上衣をめくると唸り声がちょっと大きくなった。あ、乳首ピンク。

「ん、ふぅ、う」

処女みたいな乳首より体の傷すげーと思ってぺたぺた、上半身を覆ってる傷跡を触る。俺は基本的に攻撃かわしちゃうからあんま傷とかない。だから新鮮ー。まじで普通の皮膚と違って薄くなってんだなーと思ってたらいつの間にか佐助くんの下半身がちょっぴり反応してた。

「…………」

思わず膨らんでるそこ凝視してぽかーんって顔して佐助くんの顔見たらそれまでは俺のことにらんでたのが、泣きそうな顔に変化した。あ……勝手に興奮しちゃったのね。ご愁傷さまです。


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