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「我が軍に雇われないか」

金?残念!興味ありません!じいちゃん大事やもん。
のんのんと首を振って、俺単品の勧誘にきた3人兄弟を追い返す。でもその後ろにいた椎茸なおっさんには敵わなかったわー。もうね、おれが欲しかったものどんぴしゃ。えへへっ、佐助くん。気になったからちゃんと名前調べたんだよ。ちょっとだけアルバイトしてもいいよねじいちゃん。

「………っ、なんで風魔がここにっ!」
「…………」

ぺろりと唇を舐めてオレンジ忍者を迎え撃つ。ひゃあー、美味しそう。お、め、め、たべたぁぁぁああああいなっ、あっ!
きひっ、と声に出さずに笑う。最近歯茎剥き出しキチガイフェイスしてることに気がついた。そりゃ部下も怯える、佐助くんも怯える。当たり前だのクラッカー。

「出来れば殺さないでくれたまえよ」
「…………」

んっんー、おっけーうふふ。死なない程度に痛め付けまーす。えーい佐助死ねー。
隙を見て俺が繰り出したキックがどがっ、と佐助の肝臓あたりにモロ入る。レバーは痛い、どんな人間でも耐えられない。だから勿論ゲロ吐いてうずくまった佐助くんの髪の毛引っ付かんで殴って気絶させて捕獲。えーと、これなににつかうの松本さん。出来れば俺に頂戴。

「…………松永だ」

あっしまった松永さん。


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