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虫、魚、小動物、犬猫。どんどん解体の対象は大きくなっていく。畑も拡大して、それとともにどんどん沸き上がってくる感情がある。それはなんで獲物が周りに沢山あるのに、手出し出来ないのかってことだ。ああいらいらするう。お前の首を絞めたい。中身を見せて、肥やしになって。なんて生殺し状態。

「あ、あっ、ああっ!」
「…………っ」

セックスは好きだ。一時的にでも欲求が収まるから。ほんとに一時的だけど。だからくみしいてる女の喉を絞めてやりたいと思う気持ちは変わらない。
ほらそこそこ、お前がのけぞる度に見える動脈。かっさばきてぇなぁ。そしたらきっとすっげぇ気持ちいい。セックスなんて目じゃねぇよな、絶対そうだ。精神的絶頂って奴だ。待てば待つだけ、それだけ気分は高まる。気分は何度も何度もじらされてんのにイケない女みたいな、根本戒められた×××みたいな。……うんうん、あはは。もう我慢できない。
想像しただけでこみあげてきた射精感をぐっとこらえて女の喉に手をかける。

「××……?」
「…………ん?」

喘いでた女が不思議そうにこっちみる。一緒にきもちよくなろってささやいたら目がとろんって蕩けた。そうだ、おれ人間の目玉食って見たかったんだ。それが今日叶うよ。ハッピーバースデー俺。そうなんだよ、俺お前に言ってなかったけど今日誕生日なんだァ。


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