おかえり


「うーっす。たらいまー」
「坂田副長! おかえりなさい!」
「おー銀時。早かったな」
「おうよ。病院いると病人ぽくなっていけねーや。悪かったな、ゴリラ」
「ゴリラって言わないでくんない!? 上司だからねおめーの! まあ、元気そうで良かったよ」
「へいへい。すっかり治りましたよーっと……」
「トシなら部屋にいるぞ」
「……そうなの?」
「今日退院って今朝言ったんだけど照れくさいんじゃねーの。時間も、」
「なあ俺今日から復帰しねーとダメ? 明日からでもいい?」
「おう、いいぞ。こないだの一件以来トシも休んでねえから、二人とも……ハッ!?」
「おーし、休暇届書ーこうっと」
(しまったァァア!)



ガラッ

「!」
「なにびっくりしてんの。知ってるはずだよな。俺の退院日」
「そ、そうだったか? 今日、何日だ、わり、忙しくて忘れて」
「今朝も聞いたはずなんだけど? なんでそんな忘れっぽくなってんの」
「! すす、すまねえ、アレ、報告書とか、忙しく、て」
「だから病院持ってこいっつったよな? 言うこと聞かねえのはこの耳か? あ?」
「ひゃ……っ、あ、んんぅ……」


ちゅーーーっ


「ただいま」
「おかえり……ぎんとき」
「いい子にしてた?」
「……っ、」
「さみしかったんじゃねーの。こことか」
「あっ……まだ、昼………んん、」
「知るか。見舞いにゃこねえし、帰ってくんの忘れてるし、お出迎えもしねえし」
「ああッ、ごめんなさ……ッ、ひぃん」
「今日一日服着られると思うなよ。さっさと脱げ」
「や、待っ……ぁ、あ! やだッ、縛るのやだ! ヒッ」
「ヤダじゃねえよ。泣くまで抱くっつったろ。まあ、泣いてもやめねーけど」
「ほどッ、解け! 手はッ……ああ!」
「悪さしてないかなー? お尻はいけーん」
「してないっ、してない、れすぅ……あ、ダメだッ、まだダメっ」
「んん? まだって、なに」
「手……解いて、お願い」
「怪しいなァ。ちょっと脚上げてみろ」
「やあああ! 見、見んなっ、見ないで」
「あれ? もう勃ってんの? 昼間なのに?」
「ぅ……うぅ、ごめんなさ、い……ぁ、」
「そんなに楽しみに……ん?」
「ひっ!」
「十四郎」
「!」


「お尻になに入ってんの」


「〜〜〜〜ッ」
「ふーん。なんか音してるけど」
「!」
「誰に入れてもらった。あ?」
「違ッ、入れてもらっ……たんじゃ、な」
「じゃあどうした」
「……っ、今日帰ってくる、て……でもっ、夕方、って聞い、だからっ」
「だから、なんだ」
「会ったらすぐっ……できる、ようにしよ、と思っ」
「そんでオモチャ入れといたのか。自分で?」
「うう……ごめんなさ、ガマン出来なく、て」
「どうやって入れたの」
「え、」
「どうやってケツにローター入れたんだ。どんなカッコしたのか。手ェ解いてやるからやって見せろ。ホラ早く」
「あ……」
「せっかくだからローターじゃなくてバイブにしよう。柔らかくなってんだろ、穴」
「ひ……っ、まだ無理っ、こんなの無理だ!」
「じゃあ自分で広げて。見ててやるから」
「やだ……! ぎんときッ」
「なーに」
「ぎんときが欲しい! も、痛くていいから……っ、欲しい」
「……」
「ここ、ここに! 銀時の挿れて……なあッ」
「……」
「ぎんとき……ちゃんと、帰ってきたか」
「? 帰ってきてるだろ」
「わかんねっ! わかる、よに! 挿れてほし……っ」
「ったくよぉ煽んなっつの、病み上がりなんだぞこっちゃァ」
「銀時、ぎんときぃ……置いて、くな」
「……?」
「やだッ、もおやだぁ……ひぐっ、やだ……あ、」
「十四郎」
「なあッ、早く! ぐすっ、帰ってぎだら……ッだいて、ぐれるッで、いっだ……うぐっ、まって、だのに……ッ、ぎんときぃぃい! も、やだぁぁああ! ごわがっ、」
「!」
「はやぐッ、だいでぐれよぉ! だのむ、がらぁ……ぐすっ、ひっ、」


「置いてかねえよ。大丈夫、置いてかねえから」


「ひっ、うえっ、ひぐっ、ぎんときぃ」
「帰ってきたぞ。ほらッ」
「ああぁあぁ! 痛、いだい……ッぎんとき」
「大丈夫か? 抜くか、」
「ダメだっ、抜がないで! うぐっ、これがいいっぎんとき、だ……銀時だ」
「ただいま。十四郎」
「ひぐっ、ぐす、えっ、良かっ……よかっ、た」
「大丈夫。もう怖くないから。な?」
「うっ、えぐっ、ひっ、ううぅ」
「まだ痛え?」
「いいっ、動い、て」
「正直に言わねえと抜くぞ。痛えんじゃねーのか」
「いだいっけど、抜ぐな、抜がないで! 動いてッ」
「……ゆっくりしような」
「う、うあ、あっ、う……ッ、ぎんときだ……」
「そうだよ」
「ぎんとき、銀時、ぎんときぃ……あ、ひうっ」



「好きだよ。ぜってえ一人になんぞしてやんねえから。十四郎」



-------------------

えーっと、悪ィけどトシと銀時の部屋、
明日の朝まで近寄んないで。ごめんごめん、
今日くらい大目に見てやってくれよ、な?



前へ/次へ
目次TOPへ

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -