熱い
「さーっむい…」
冬真っ只中、2月初旬。寒さは収まることを知らず増す一方だ。俺こと、ひとらんらんはアイツらに誘われて居酒屋に向かっている。さみぃ…いやいいんだけど、久々の飲みでテンション上がってんのも事実だし。毎日毎日仕事に終われて、まともに酒も飲めてなかったからな、明日は久々の休みだから今夜は気楽に呑める。
そんなこんなで見えてきた赤提灯。駐車場に車を停め店の戸口に向かうと、見覚えのある長身が振り返った。
「おーげどちゃん、待ってたで」
「久しぶりオスマン先生、みんな中?」
「せやで、あとはげどちゃんだけやったから」
待たせてたか、悪いなーなんて笑いながら中に入ると久々に見る顔が並ぶ。大先生が手を振り隣の座布団をポンポン、と叩いた。
「げどちゃんお疲れ様、今日も元気に社畜か」
「ほんと勘弁して欲しいよ、ちっとも休めねえ」
「大変やなぁ、ほんまその様子やと知らん間に死んでそうやわ」
「物騒言うんじゃねえよ、大丈夫よ俺は、多分」
「まぁまぁまぁ辛気臭ぇ話はやめてさぁ、とりあえず飲めやひとらん!」
「うお、コネちゃんもう大分酔ってんじゃん」


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