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ヤギ@meemee-yagisan
友達第一号ゲットなう。超イケメンすぎてやばばば
ヤギ@meemee-yagisan
俺の存在が霞むwww
「なんだ? それは」
失礼だとは思いながらも一応許可を貰ってからツイートすれば、理一は見慣れない画面に興味を持ったらしかった。
もしや知らないのか、ツイッター。一時期社会現象とまでなって、今や日常のあちこちでツイッターの存在が見受けられるというのに。
「あー、これはツイッターっていう、140字以内の短いメッセージを投稿できるリアルタイムのブログみたいなサービスで……」
まさかツイッターについて誰かに説明する日が来るとは夢にも思わず。どうしたらいいかわからない俺は、とりあえず概要を説明して、フォローについて話そうと参考に自分のTL(タイムライン)を見せたところでふと思いついた。
「ってか、理一もツイッター始めちゃえば?」
「……俺がか? なんでだ」
一見突拍子もなく聞こえる俺の提案に、理一は不審げにする。まあ普通はそうなるよな。それが何か聞いただけなんだけど、って。だけど俺だって、別に、ただ説明するのがだるいだとかそういう理由からそう言ったわけではないのだ。
「さっき俺、理一のこと気に入ったって言ったじゃん」
「言われたな」
「でしょ。つまりさ、俺はこれからここで学園生活送る中で、理一と仲良くというか、できたらなーとか思うわけですよ」
勝手ながら、もう友達第一号に認定してしまったのもありますし。
「でも、この学園には生徒会崇拝とか親衛隊とかあんだろ? てことは、明らか崇拝対象だろう理一と俺みたいなパッと出の平凡とじゃあ、そう簡単にフツーに仲良くもできないじゃん」
「だから」と理一の眼前に突き付けたのは携帯の液晶画面。そこには、ツイッターのトップページが表示されている。
「こういうとこなら、気楽に仲良くできると思うわけですよ」
「……それは良いアイディアだとは思うが、メールじゃだめなのか」
「理一、お前ぜってー頻繁にメールとかするタイプじゃないだろ」
なんとなく外見からそう判断したのだけれど、果たして俺の指摘は正しかったらしい。理一はぐっと押し黙る。
「それに、メールだと俺としか絡めねぇけど、こっちだと他のやつらとも絡めるようになるし――」
「……別に、俺はお前だけでいいけどな」
「へっ?」
ボソリと呟かれた言葉に首を傾げる。今なんか変なことを言われたような。携帯の画面から視線をあげれば、理一はそれに代わるようにスッと視線を液晶ディスプレイに落とした。逃げられた、気がする。
「いや、なんでもない」
「あ、そー?」
気のせいか、はたまたそうではないか。まあどちらにしろ、理一が俺に聞かせる気が無いならいいだろう。そう思って受け流すことにした。
アカウント登録の画面を開きながら、登録にはメールアドレスが必要なことやアカウントとパスワードでサービスにログインすることなどをざっと説明してみると、なるほどな、と理一。
「……なら、登録してみるか」
「えっ、まじで?!」
「なんだ、その反応は。勧めたのはお前だろうが」
「いや、そうなんだけどさ」
てっきり、めんどくさいとか言って断られるかと思った。言えば、まあ確かにめんどくさいのはあるけどな、と苦笑をこぼされる。
「なにも、気に入ったのはお前のほうだけじゃないんだぞ」
「――と、言いますと?」
「同い年のやつら全員に名前呼ばせてると思ったら大間違いだぞってことだよ、バーカ」
おお、なんかよくわからんけどデレられた! 「いちいち言わせんなよ」とそっぽを向く理一の耳はちょっと赤い。可愛い。というか。
「嬉しいこと言ってくれるじゃないですか、コノヤロー」
やばい、顔がにやける。転入して早々、こんな良い友達できちゃったりして良いのか? 本当に好スタートすぎていっそ今後が不安になってくる俺は、いわゆるチキンです。ハイ。
――とまあ、そんなこんなで理一にツイッターアカウントの登録をしてもらうことになったのだが、ちょっと機械オンチ気味だったらしい会長サマに四苦八苦したのは、また別のお話。
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柏餅@kasiwa-mochimochi
ついったーはじめてみた
柏餅@kasiwa-mochimochi
なう
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「ちなみにハル、お前、なんで2年なんだ?」
「前の学校で留年したから」
「……頭悪かったのか、お前」
「うんにゃ、頭はフツーだと思う」
一応この学園の編入試験に受かる程度には、まあ、良いんじゃなかろうか。
そう付け足した言葉に、理一はあからさまに理解できないという顔をした。まあそうだよな、ならなんで留年したんだって思うよな。
「夜中にゲームとネットし過ぎて、過度の睡眠不足かつ生活サイクルめちゃくちゃで、授業中寝まくったり遅刻したり休んだりし続けたら単位と出席日数が――」
「ああ、なるほど解ったもういい。お前が究極のバカだってことはよーく解った」
自覚はしてる。してるけども、いくらなんでも理一ひでえ。
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