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閉会式

いよいよ、アリス祭も終わりに近づき残すところ、あとはパレードのみ

 少しでもパレードを良い席から観覧したい蜜柑たちは、屋上から双眼鏡を使ってみている




 

 ウォン、ウォン

 突然の不思議な音とともに特力系担当教諭の野田先生が登場




 久しぶりの登場に思わず、特力クラスの生徒から歓迎という名の制裁がのだっちに下された・・・享年32歳




 という冗談は置いておいて、パレードも終わりに差し掛かった今、生徒たちは閉会式のため運動場に集合





 蜜柑は初めて見る校長の姿に驚きを隠せない




 名前と棗も久しく見る初等部校長の姿に嫌悪感を覚えている

 強欲で高慢、どこまで人を馬鹿にすれば気が済むのか、と名前は心の中で悪態をつく





***
**
*




 「あの女に会いました、ミカンと呼ぶ赤ん坊を連れた」

 「・・・そうですか、たった今、僕の中で可能性が確信になりました・・」

 「それともう一つ、名前ちゃんのご両親について・・」

 「えっ!?」

 「確信は得られませんでしたが、名前ちゃんは全てを知ったうえでこの学園に入ることを決められたのかもしれません」




 ナルは驚きを隠せなかった

 この学園の裏の事情を知ったうえで、学園の入学を希望する者がいるなど想像もつかない




 教師たちも知りえぬ情報を彼女は持っているのかもしれないと考えいたるのは容易であった




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