■ 第二十五爪

 


さて、そろそろ起きなきゃいけないかな。

理由:帰りも思いっきり寝ました。

こたごめんね!



誰だこの人。25
〜ひと時と説教と…戦〜



「んぉ…」



激しく頭が振動している事で目が覚めた。

どうやら甲斐についたようである。

…爆睡してた、うんごめんこた。



「ついた…?」

「……(頷き

「うーん…!一応半分くらい復活した…ありがとーこた」

「………(思わず撫で

「ちょ、撫でんなって」



とりあえずこたにはお礼を言って松永の所へ帰ってもらった。

勿論、松永への口止めはバッチリである。

じゃないと即戦の準備でもして突撃してきそうだからね。

強ち間違ってないと思うんだZE☆

…やっぱ俺☆を使うのって合わないなー…。

とか考えつつ城下を歩く。

と、前方から真っ赤な人が。

…このままだと突っ込んでくるっぽくね?



「零龍殿ぉぉぉぉぉ!」

「おっと」



ズザァァァァァ


避けました。

思いっきり突っ込むというか抱きつく気満々だったらしく避けた後には砂の上を滑った音が響く。

とりあえず一言。



「お前が俺に飛びついて耐えられると思ってんのか?」



笑顔で言いました。

するとこうかえってきた。


「は、破廉恥でござる!」

「そりゃテメーだ!」



飛び蹴りかましてやったぜ。

勝ち誇った顔をして幸村を見ていると上から声。



「あらら、ちょっと旦那と何してんのー?」

「お、猿飛さん家の佐助君」

「…頭大丈夫?」

「どういう意味だアァン?」

「いやーちょっとどっか打ったのかなーって」

「何でそー思うんだよ」

「いきなり君とか言い出すから」

「単なるノリだノリ」

「海苔?」

「ちょっと違うけどまぁいいや」

「そう言えば零龍、何処行ってたの?」

「ちょっとそこらを散」

「嘘言うと拷問するよ?」

「言い終わる前に嘘って決めつけんな!」

「だって俺様が城下を何回見まわっても零龍、居なかったし」

「ぬっ…」

「それにかすが、零龍が連れ去られたって騒いでたし?」

「ぐっ…!」

「で、何処行ってたの?」

「…父上の所集合でお話します仕方なく」

「はいはいっと…旦那、帰るよー?」

「むっ…お館様が呼んでいる…!」

「いつの間に幸村は父上の声がここまで聞こえる耳を持ったんですか佐助さん」

「多分大将と出会った時からじゃない?」

「…あー」



とりあえず会話をしつつ城へ向かう。

時折幸村が甘味処へ寄るのを止めつつ。

城門の所に…えぇ、父上とかすがと謙信様がいらっしゃいました。

父上、怖いよ。



「えーと…黙ってどっか出てて申し訳なかったです」

「零龍」

「は、はひ」

「………まずは、儂の部屋へ来い」

「…あい」

「大将」

「うむ、佐助、幸村、軍神とくのいちを部屋へ」

「了解っと」

「…零龍」

「かすが、まいりましょう」

「はい…」



そんな訳で父上の部屋。

どうにも空気が重いです。



「零龍、お主どこへ行っておったのだ」

「いやぁ…ちょっと…大阪へ

「…何?」

「…大阪へ仕返しに行ってました」

「竹中、半兵衛にか」

「そうです…」

「…零龍」

「…………」



超ドキドキしながら次の言葉を待つ。

何か雰囲気が超怖いです父上っ…!

何を言われるのかホントドキドキしながら待ってたけども待てども言葉が来ないので顔を上げた。

ら、軽く音がした。



パシン



音は軽かったけどしっかり痛かったです。

叩かれたのは頬。

何か…うん、あの…凄い自分が情けないです。

何でか知らねーけど。



「お主がした事、どれ程重大か分かっておるのか?」

「んえ…」

「…織田、豊臣、徳川は一時的とは言え同盟を組んでおる」

「…えぇっ!そうなの?!」

「………まさか、知らぬと言う訳ではあるまいな」

「申し訳ありません知りませんでした」



思いっきり土下座しました。

だって本気で怖いんだよ父上!

いつ鉄拳が飛んでくる事か…っ!

ヒィィィ。



「…良いか零龍」

「…あい」

「この乱世では武将一つの行動で戦が起きる」

「…うぃ」

「今回の行動で強大な敵を作ったのじゃ…分かるな」

「はい…」

「…しかし、織田は元より敵であり…今回の豊臣の事もあってか後ろの者はやる気満々のようじゃ」

「…え」



「某に気付いておられたとは…流石お館さむぁぁぁぁ!」

「ふ、気配が分かりやす過ぎるのじゃ!精進せい幸村ぁぁぁぁ!」



「…結局殴り愛に発展するのか」

「でも、流石に今回は軽はずみだったけどね零龍」

「はい…」

「零龍!」

「あ、かすが…」

「お前はっ…私に言っておきながら何故一人で行った!」

「や、だから…まぁあれですよ。自制が出来ませんでした今回は!」

「ま、自制云々で済んだら戦なんて無いからね」

「ですよねー」

「心配をかけるな…っ」

「んえ」



抱きしめられました。

ちょ、かすがあああああああああああ!

ツンデレ過ぎてむしろこれはこれでイイ!

そこ!変態とか…言わないの☆

はいごめんなさい。

とりあえず嬉しいです。

心配させてごめんなさい。



「なにはともあれぶじでなによりです」

「謙信様ぁぁあ!」

「こたびのとよとみのこうどうにより、しんげんとどうめいをくむことになりました」

「あー同盟か…好敵手なのにね」

「じゃがそうも言っておれぬ。織田に豊臣、そして戦国最強と名高い本田忠勝の居る徳川が相手じゃからの」

「なるほど…って忠勝ゥゥゥゥ!?」

「…零龍知ってるの?」

「知ってるに決まってんだろ!あの恐怖の最強忠勝じゃねーか!」

「恐怖って…」

「恐怖だよ!」

「近々、戦がある」

「また?!」

「準備を怠らぬようにな」

「…はーい…じゃなくてどこと?」

「織田じゃ」

「…もう一回お願いします」

「魔王、織田信長率いる織田軍、明智軍が此度の戦の相手じゃ」

「…おっ織田ぁぁぁ!?あと明智!

「…怖気づいたとかー?」

「黙れ佐助」

「酷い!」

「マジか…ひぃぃあの変態に会いませんように!」

「やっぱり怖いんだ」

「ちげぇぇ!明智は変態だし何かアレだしぶっちゃけ夜中に追いかけられたら切腹したい奴の中で一番だよ!」

「何その一番!」

「とりあえず…頑張ろう」

「期待しておりますぞ零龍殿!」

「え、本気?!」

「俺様も期待してるよ。ちょっとだけ

「テメー佐助聞こえてんぞぉぉぉ!」

「零龍…無理はするな」

「…多分」

「なんじに、びしゃもんてんのごかごがありますよう…」

「有難う御座います謙信様ぁぁぁぁ!」



ま、何とかなるんじゃねーの。

…こた助けにきてくんねーかなー。

こんとき、佐助はうっすら気づいてたのかもね。

佐助がずーっと疑う目で見てた事。

俺気づけよ!

残念ながらかすがと謙信様によって気づきませんでした。







終われっ

――――――――――ミ☆
長い事かかったな←
何か最近ギャグを書く勇気が無くなってきました。
何でだろー何でだろー何でだ何でだろー(ちょ
はー…頑張って信長公出すもんね!
そしてそれをきっかけに君太書く!
自分がんばる!てかがんばれ自分!

ここまで見て頂きありがとうございました!


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