■ 第二十一爪


もーいーくつねーるとーいーくーさーかなー。

零龍、今日だよ?

何ぃぃぃ?!



誰だこの人。21
〜俺の憂さ晴らし=嵐…の予定〜



「え、マジで今日?」

「…寝ぼけてる?」

「寝ぼけてねーよ、今日?!」

「だから今日だって…」

「昨日言えよこのアフォォォォォォ!」

「ちょ、言いがかりでしょそれ!」

「佐助!零龍殿に何をしているぅぅぅ!」

「幸村!」

「ちょっと、旦那…何ですぐ俺様が手を出してるみたいな言い方するのー」

「佐助と居るとすぐに零龍殿が叫ば」

「うん、皆まで言わないで…」

「幸村、戦って今日?」

「そうでござるよ?お館様が早く準備をして来るように、と」

「マジか…!まぁいいや行こうぜ」

「あれ、着替えは?」

「してるだろ」

「…あそこにあった着物どれだけ改造して…」

「やかましい!これが動きやすいんじゃ!」

「はいはい…さて行きますか」

「うむ!」



てな訳で移動開始。

何だー今日かよー。

何にも出来なかったじゃねぇかぁぁぁぁ!



―移動→移動→移動―



「父上ー入るよー」


バシーン


勢いよく襖を開ける。

後ろで佐助が頭を抱えている。

幸村は慌ててオロオロしていた。

勿論父上は慣れたようでいつもの様に俺に尋ねた。



「調子はどうじゃ、零龍」

「どーもこーも今日って知らなかったから焦ってるよ」

「…知らせて無かったか?」

「知らされて無かったでーす」

「む、それは悪かった。しかし戦に行くのじゃろう」

「当たり前!暴れてやるんだ〜♪」

「何か今日機嫌いい…ね?」

「暴れられるからな!」

「え、そっち?」

「うんそっち」

「して、零龍」

「うん?」

「お主はどう動く」

「そうだなー…本陣へ突っ込んで敵蹴散らす」

「なるほ…ってそれ危ないから!」

「失礼だな、これでもこじゅの一太刀止めたぞ」

「それにあの時の零龍殿は…」

「旦那?」

「そんな事よりさ、今日の作戦何ぞ?」

「うむ、今日は幸村が別働隊を率いて奇襲をかける」

「ほう(啄木鳥の戦法だっけか)」

「名づけて、啄木鳥の戦法じゃ」

「あいあいさーじゃ、俺自由にやってるわ」

「死なないでよねー」

「ははは崖から落ちても俺死なないから」

「それはそれで凄いけどね?!」



「幸村、行くのじゃ!」

「はっ!この幸村、何としても成功させてみせますぁぁぁぁぁ!」



と叫びながら騎馬隊を率いて遠ざかる幸村。

さて、俺も行こっと。



「佐助、頼んだぞ」

「はっ!」



何を話していたのか聞こえなかったけど何か命を受けたらしく佐助は消えた。

…ん?俺一人?マジで?



「零龍、行けるか?」

「おーバッチリOKですよ」

「…くれぐれも、気をつけるのじゃ」

「はーい。行ってきます!」



てな訳で。



「熱血突撃ー!オラァァァァアア!」







つづーく!

――――――――――ミ☆
はい、何故かここで切りました。
ネクスト暴れてきます。
いやぁ、どうしよう。暴れるのは暴れるんだけども…。
誰を出そう。かすがだろー謙信様だろー…。
ゲスト誰にしよっかなー。
考えておきます。

ここまで見て頂き有難う御座いました!


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