■ 第十三爪




いやもうね、ほんわかムードに持っていきたいよ?

どうやら無理らしいわ。



誰だこの人。13
〜一時休戦?いやいや終戦です〜



「ふぁ…」



ぐっどもーにん、俺!

…そこ、寂しい人とか言わないの!

いやぁ、しかし暑苦しかった。

あの武田師弟の夢見ちゃったよ。

おやかたさぶあああああ

ゆきむらあああああああ


暑苦しい以外に何があるんだ。


…ん?何だろ、何か熱が…。



「Good morning!」



とりあえず、こんな時はどうしようか。

こうしようか。



「…よし」

「…ん?何だよしって」

「松永ぁぁぁ!こじゅぅぅぅ!こたぁぁぁ!
ここに変態がいやがんぞぉぉぉぉ!」


「んなっ!」



とりあえず叫んだ。

…や、だって…ねぇ?




どだだだだだだ

しゅたっ


「「零龍!」」

「………」

「おお、こた早業ナイス」



見事にフリーズしてらっしゃる方々(こたは別)

とりあえず状況説明した方がいい系?



「…零龍、状況を説明してもらおうか」

「おう。ついさっき俺は起きた…んだが、何でか起きた時には既にそこの変態が居たんだよな」

「零龍、変態はねぇだ」

「うるせぇ黙れ」

「はい」


「政宗様…?」



あ、背後に黒いオーラ。

そしてこじゅ、お前極殺になってねぇか?



「卿はもう一度三途の川を見てみるかね…?」



…背後から黒じゃねぇ、禍々しいオーラが見えるよこた…!

………。

…確かにそう驚く事でもないね。

つーか松永お前、ここで火薬使ったら湯船に沈めるぞ。

………(わたわた)

うん、冗談だからこたは慌てなくていいぞ。



「政宗様、此方に座って下さい」

「Oh…分かった」

「さて、卿には何をしてもらうか」

「…何させる気だよ」

「松永の案に乗るのは癪だが…今回はそうも言ってられねぇな」

「小十郎!?」



筆頭ショック受けてるなぁ…。

なんつーかお疲れさん。

……ん?何か視線を感じるよ?



「零龍、卿が彼に何をさせるか決めたまえ」

「…えー」

「何、何でもしてくれるそうだ」

「マジか」

「俺一言も言ってねぇぞ!?」

「独眼竜にして欲しい事があれば今のうちに好きなだけ言うといい」

「そーする」



素晴らしいまでの清々しい笑みを見せたよ松永…。

…落ち着け、な?

ま、でも何させようかなー。


ピコーン。



「ひっとーこれ着て、これやってくれ」

「…ぶふぁ!」

「…何をさせる気だ?」

「え?ただ衣装着てアレをやってくれっつっただけ」

「…アレ?」



「そそ。こじゅの第二衣装着て極殺やってくれっつったの



「「…!」」(こた・松永)

「な…!」

「……できるよね、筆頭」

「…仕方ねぇ…零龍の為だ」

プクク、宜しく…

「…ってやる前から笑ってんじゃねーか」

「いや、ちょっとぶはははは!」

「政宗様!まだ傷が癒えていないと言うのに貴方は…」

「小十郎、お前も癒えてねぇだろ」

「それはそれ、これはこれです!」



オカンこじゅ発動?

それも一興だぜいぇあ!


―10分後―



「…これでいいのか?」

「…ぶっふぁ!」

「…零龍?」

「いや、もう…筆頭、ナイス」



しっかり親指立てましたとも。

想像してみようよ、こじゅ第二衣装の筆頭。

俺さ、外伝やってて未だ慣れねぇ…っつかもう幸村の如く破廉恥ぃぃぃって叫びたい。

これでこじゅも一緒に出てきたら俺、悔いは無いよ多分。



「…政宗様…」

「別にいいんじゃねーのか?」



「あんたら二人して俺を殺す気か?」



まさかのこじゅも第二で出てき…ぎゃああああ。

…そういえば松永がいねぇな…。

何考えて…あ、今分かった。

思考読めた!やめろ、出てくんなぁぁぁ!



「意外と難しいな」

「ぶっ」(筆頭)

「なっ…」(こじゅ)



「マジで殺す気かお前ら!」



とりあえず絶叫した。

本気で出てきやがったコイツ…!

うん、悔いは多分無いよ。

…松永、頼むからせめて髪は…いつもの奴で願う…。

何故って松永(髪下ろし)+こじゅ第二衣装だぞ。

ごめん、俺無理。



「無理だ…」

「…零龍?」

「卿にしては意外な顔だな」

「おい、零龍…大丈夫か?」



「燃え滾り全てを塵と化せ空皐!」



「ここで使うか?!」

「政宗様!此方です!」

「…意外だな、またやってみるとするか」



「松永ぁぁぁ!
やっぱりテメェだけ何か腹立つ!
勝負しやがれぇぇぇ!」






本日快晴。

その空の下、ある場所では二軍総出の消化活動がありましたとさ。

その中で同じ服を着た両軍大将と蒼軍の右目、燃える刀を振り回す子供が居たとか。







終わればいいよ。

――――――――――ミ☆
とりあえずごめんなさぁぁぁい!
己の欲望出したぜ、後悔はある、自重は無い←
いや、何か途中からすっごい目的からズレた。
こたは政宗が着替えに行った時に松永様から言われて北条家へ帰ってます。
いやぁ、とりあえず…。
伊達主従、松永ファンの方には激しく土下座。

ここまで見て頂き大変有難う御座いました。


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