■ 第十二爪




…は?ちょ、え、待って。

政宗の相手お前がしろやぁぁぁぁ!



誰だこの人。12
〜いやまぁ分かるけどさ、俺不利じゃん〜



「小十郎、俺は松永とやる」

「お待ち下さい。松永の相手、私が致します」

「…えええええええええ」

「ほう、右目が私とか」

「ちょ待てや、俺政宗とやれってか」

「不満かね?」

「不満も何も俺かなり不利ギャァァァアア!

「ほう、不意打ちか」



いきなり俺と松永の間に刀が割って入った。

数mmズレてりゃ鼻がスッパリいってたぞコラ。



「あ、危なっ…!不意はんたーい」

「HA!不意なんざテメェが得意としてる事だろ」

「俺得意としてねーんだけど!?」

「やれやれ、その内舌を噛んでも知らんぞ?」

「うるべっ……か、噛んだ…!」

「だから言っただろう…」

「随分と余裕みてぇだな、松永…!」

「何、卿らの相手をするよりも楽しいのでね」

「俺玩具扱いかテメェ!」

「暢気な奴だぜ…」

「…そうか?」




「余所見をするな!」

「そうだな、そろそろ集中するとしようか…」



「やっと殺りだしたか…」

「漢字違くね?」

「違わねぇな…っと俺らもpartyと行こうぜ!」

「だから俺一般人なんだってぇぇぇぇ!」



戦闘開始。


▼やせいの
だてとかたくらが
あらわれた

まつなが:HP 500
れいりゅう:HP 200

→こうげき
 とくしゅ
 ぼうぎょ
 とうそう


▼まつながの
こうげき!

かたくらに10のダメージ!


▼かたくらの
こうげき!

まつながに10のダメージ!


▼れいりゅうの
こうげき!

だてに5のダメージ!


▼だての
こうげき!

れいりゅうに20のダメージ!


▼つぎはどうする?

まつなが:HP 490
れいりゅう:HP 180

 こうげき
→とくしゅ
 ぼうぎょ
 とうそう


▼まつながの
とくしゅこうげき!

【ばくは】

かたくらに100のダメージ!


▼かたくらの
とくしゅこうげき!

【ごくさつ】

まつながに80のダメージ!


▼れいりゅうの
とくしゅこうげき!

【いっぱんぶじん】

だてに450のダメージ!
かなりのきゅうしょにあたった!


▼だてをたおした!
(てれれーん)


▼かたくらはだてを
たすけにむかった!


▼しょうり!

けいけんち:10000

れいりゅうはレベルがあがった!

HP:202
こうげき:105
ぼうぎょ:142
すばやさ:159



「え、何か知らん内に勝った?」

「…そのようだな」

「やった!俺初めて一人で出来た!」

「…さて、独眼竜がそのような状態である以上…卿はどうする?」

「…………く…」

「ねー松永ー政宗の六爪どこ?」

「ここにある」

「いつの間に持ってきたんだお前」

「なに、卿らが余所見をしている間にだ」

「いつ余所見した?!」

「とにかく、卿は六(竜)の爪をどうするつもりだね?」

「ん?あぁ、貸してくれたら分かる」

「……仕方ないな」

「………」



こじゅがこっち見てすっげぇ悔しそうな顔してる。

…くそぉぉぉ!

悶々と考えつつ松永から六爪を受け取る。



「重っ!」

「…非力だな」

「うるせぇ!」

「さて、これから何をしてくれるのか…」

「お前があっと驚く事してやるわ」



そう言ってこじゅに近づく。

出来るだけ無表情で、静かに。

六爪の内、一本を抜く。

その刀を、こじゅの首元へと向ける。



…何すると思う?



刀を振り上げた。

こじゅは目を閉じる事無くしっかりと俺を見る。

松永もニヤニヤしながら見てそうだ。

うん、想像してみたら案外納得できる。







刀を振り下ろした先は、六爪の鞘の中。

こじゅ?勿論無事ですともよ。

元から斬る気は無いですハイサイ。

そんな訳で驚いているこじゅに刀を渡す。

んで、政宗を起こします。



「おーい、政宗ー起きろー893の視線が怖いんだってー」

「…ん、ってぇ…!」

「お、起きた。ぐっどもーにん」

「…零龍?」

「そうだよ皆の零龍だよ…うんごめん冗談」

「生きて、んのか」

「生きてるね」

「零龍、どういう訳か教えてもらおうか?」

「…いやぁ、やっぱアレですよ。双方に死なれたくない訳ですよ」

「…ほう、偽善か」

「失礼だなお前。そんなんだから卑屈になってくんだよ」

「私のどこが卑屈か教えてもらおうか」

「全て」



…ぶっ。

今すげぇ嫌そうな顔した!

笑えた、ごめん…プクク。



「何を笑っている」

「うん、あまりにも嫌な顔をしたのに笑ってた…はははは!」

「………」

「うん、これ以上笑うと何されるか分かんないからやめとく…ククク

「…そもそも何故私が卑屈に…」

「偽善とか言ってるから卑屈になるんだよ」

「…きっと理由が分からねぇんじゃねぇのか」

「あ、そこか」

「やはり卿は鈍いな」

「うっせ」

「理由を、聞こうか」

「何か分からんが卑屈」

「「「……」」」



アレ、政宗にこじゅまでフリーズした。

何で?



「おーい」

「…どうしようもないな」

「何がだよ」

「卿の考えが、だ」

「うっせぇぇぇ!」

「とりあえずどうするか…六の爪は独眼竜の元へ帰ってしまったからな」

「そーだね、てかこれで終われば?疲れたし」

「……と、言う事らしいが…卿らはどうする?」

「HA…その案乗った」

「お、マジか」

「俺に小十郎がこんな状態じゃあな…」

「まずは手当てか」

「…風魔」



…こたぁぁぁ!

何かすげぇ久々な感じがする。

え、ちょっと前に会った?

それを踏まえて言ってんの。



「こたぁぁぁぁ!」

「!」

「こたも無事で結果オーライ!」

「………(何となく頭撫で

「む、さり気に子供扱いされてる気が…」

「気のせいではなくその通りだ」

「ぬにっ!」




「…小十郎」

「…何でございましょう」

「アイツは不思議な奴だな」

「…そうですな」

「あの松永が丸くなってやがる」

「雰囲気が変わるのもそのせいやも知れませぬ」

「HA!今度はアイツに会いに行ってやるか」

「その前に執務を終わらせて下さいね」

「……I'll think about it」
(まぁ、考えておくぜ)


「お、そうだ。政宗ー無事か?」

「辛うじてな」

「うーんあれでも手加減したつも」

「急所に当てた奴が何言ってんだよ」

「…うん、ごめん」

「ま、別にいいけどよ」







終わろうぜっ!

――――――――――ミ☆
やっと、やっと双竜戦闘編終わりましたぁぁぁ!
次はほのぼのに持って行きたいです。
そういえば前回のあとがきを書いた後に
「あ、こじゅVS松永の方がいいよね」
と思いまして、急遽変更。
戦闘方法はあの方法で←
いやぁ、楽しかったです、戦闘。

ここまで見て頂き有難う御座いました。


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