■ 第八爪
アハー…すみません、謝ってるんでその睨みやめて下さい。
かなり心臓に悪いです。
誰だこの人。8
〜893と暴走族のヘッドだ!〜
「あ…アハ☆」
笑って誤魔化せ!
…しかし、誤魔化せる筈も無く。
ギランと睨んでくる893こじゅ。
怖いよママァァァァ!
「アハじゃねぇだろ。何してんだ?」
「に、逃げようとしてましたぁぁぁ!」
「HA!随分とやんちゃしてくれたな」
「え、いやいやそこの人死んでないよ?」
「まぁ、何にせよだ。ソイツは何だ?」
こたを指差して尋ねる政宗。
伝説の忍でーすとか軽いノリで言っちゃダメだろうか。
…ダメだよね!俺KY過ぎるね!
何とか頑張ろう。
眠いんだ俺は。
早く帰ろうぜ俺ぇぇぇぇ!
「んー…忍」
「見りゃ分かる」
「う…」
「テメェ、コイツの所へ行く前に1人殺っただろ」
「…………」
…え。
じゃああの叫びって断末魔って奴?
え、ちょっと違う?
まぁいいじゃん。
その問いに一切答えず、殺気を出したまま動かない小太郎。
政宗達に背を向けてこたを見ているといきなり後ろに引っ張られた。
「グェ」
いきなりだったからそりゃ変な声も出るさ!
チャキ、と首元で音がした。
…あ、人質って奴ですね。
ってマジでぇぇぇぇ?!
「おい、お前伝説の忍って奴だろ」
頭上から声。
どうやら俺は政宗に捕まってるらしい。
うーん、当たらないようにするの必死なんだけどなー。
「………」
「言葉を知らねぇのか、喋れねぇのか、それとも喋る気がねぇのか?」
今度はこじゅ。
刀をすぐにでも出せるよう構えていると思われる。
わぁ俺絶対絶命☆
いや、明るく言ってる場合じゃなくね?
「…………」
「だんまりを決め込むみてぇだぜ、小十郎」
「そのようですな…如何いたしましょう」
「HA!そっちが何も言わねぇならこうするまでだ」
と言って刀を持った手を動かす。
アレ、ちょっと待って、それ以上近づけると首斬れ…!
チクリと痛みが走った。
首に食い込み始める刀。
痛みに顔を歪めた。
その瞬間、こたが動いた。
キィン
一瞬で何が起こったか分からなかった。
ただ、気づけばこたの腕の中。
空を飛んでました。
ええええええええええ!
終われー
――――――――――ミ☆
今回は極端に短い
いや、まぁ何となくここで切りたかったんです
さてさて、無事では無いけど脱出成功
これから松永家(待)へ帰ります
ここまで見て頂き有難う御座いました!
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