PM | ナノ


音と世界

 


歌が聞こえる。

この世界には必ず音が溢れてる。

音の無い世界で俺は生きていけない。

もし音が無くなったらどうすればいいのだろう。

考えられない。



考えたくない。





「…あー…」



ボーっと空を見てため息をつく。

今日は朝から物凄くテンションが低い。

理由は、今朝見た夢にある。




音の無い世界で俺は生きていた。

耳も口も舌も存在するだけ意味の無い世界。

何も聞こえない、何も言えない。

ただ見えるだけの世界。

とても寂しい世界。




ただ、何をする訳でもなく見ているだけだったのに。

とても悲しい。

とても寂しい。

とても切ない。


とても苦しい。




もしこの世界がそうなってしまったらどうしよう。

そんな事にならないように俺達がいるのが。

それでも考えてしまう。



いつの間にか俺は寝ていた。







「悲しい歌」

「悲しい歌?」

「寂しい歌」

「寂しい歌?」

「苦しい歌」

「苦しい歌?」

「どれも嫌い」

「どれが好き?」





どれも嫌い。







嫌だと言ったら

駄目だと返ってきた

助けてと言ったら

頑張れと返ってきた

消えたいと言ったら

許さないと返ってきた



全てを逆にしたら
何か変わるのだろうか?







変わりはしない。

ずっとずっとその世界の中で生きていく。



世界に縛られながら。

繰り返しながら。






起きろ










目が覚めると夜だった。



世界の声を聞いたのは久方ぶりだ。

いつも聞くのは玉露や白憐だからだ。

俺に何の用だろう、そう思いながら今度は世界の為に目を閉じた。






音と世界
(そういえば今日は随分静かだな)
(何も聞こえない)
(人の声も魂の音色も聞こえない)
(声が出ない)

(なんてことだ)
(げんじつだったのか)








――――――――――*
意味不明すぎであります
何が書きたかったのか
分かりません全く
多分眠いからだと思います

ここまで読んで頂き有難う御座いました



prev / next

[ back to top ]



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -