普通に喧嘩しろ
≪あ…憐ーちょっと面倒事になりそうだから東に行≫
「魂…それは俺様の為だよな」
≪むしろ憐よりここら一帯が心配≫
「俺様の事はどうでもいいのか?!」
≪どうでも良くないから言ってんじゃん≫
「魂は俺様が嫌いなのか…そうなのか…」
≪ちょ、人の話聞けよ≫
「よぅ、白神サマはそこで何をウジウジしてんだ?」
「……あ?」
「おー怖い怖い、っと」
「相変わらず趣味の悪ぃ鎌持ってんな」
「白神サマこそ、自分の影を武器にしてんだって?俺サマ最近知ったけどな」
≪(あれ、この展開一年前もやったよね?)≫
「それが何だってんだ」
「いっつも愛だ何だほざいてるくせして、その最愛の影を武器にするなんてなァ?」
「それは、俺様の事を馬鹿にしてんのか?」
「(毎年コレで乗るんだよな、白神サマ)勿論、ちょっとだけそんな主に付き合う影もどうかと思うけどな?」
「てめ、いい度胸じゃねぇか」
「(やっぱ乗った)へェ、殺る事殺らずに俺サマと殺るって?」
「俺様はともかく、魂を馬鹿にされて黙ってられるか!」
≪ちょ、憐、周囲気にしろ!≫
バカはどうも周りが見えてないので、影の自分が状況説明しちゃおう、うん。
あ、どうも皆様。
さっきの会話で挑発に易々と乗っちゃったバ神の影、抑魂です。
「よくこん」です。
「よくこん」ですよ。
大事な事なので2回言いました。
名前の意味合い的なのは後でね。
とりあえず、うちのバ神が…。
あ、自分は?ちゃんみたいに優しくないよ!
?ちゃんってホントいい子だよねー。
おっと、話がズレた。
とりあえず、今日は一年で唯一、うちのバ神が真面目に働く日なんだけども…。
よりによって一番仲の悪い裏神に出会っちゃいました。
どれ位仲が悪いかって言われたら、喧嘩し出すと…うーん。
とりあえず星の半分は吹き飛ぶ位の喧嘩をします。
裏神には影いないし、こうなると憐はあの二人以外には止められないし。
いや、近くで見てる側としては「普通に喧嘩しろ」って感じなんだよねー。
え?ノリが軽い?元々なんだわ!
まぁ、説明してる間にも口喧嘩してる訳ですけども。
「テメェ、そろそろ本気で消してやろうか」
「んん?それ去年も言ってなかったか?」
「何の話だ?一年に一回しか出番がねぇんじゃ、頭弱くなるんだな」
「そういう白神サマも年々頭が弱くなって仕事に支障を出してるらしいなァ?」
「テメェの頭が弱くなる速さよりかは、マシだがな」
何とまぁ、ガキんちょがやるような喧嘩してるなぁ、と思いつつ見学。
ていうか、頭が弱くなってるってのは認めるんだね、憐。
え?止めろ?無理無理ー。
だって被害被りたくないしっ☆
一に我が身、二に周囲、三、四もあって五に憐。
だって、憐一応神だし。
そんなに気にする程ケガしたりしないし。
今回は相手が相手だから少し心配だけどね!
とか思ってる間に珍しく素手で相手してるよ、憐。
「おっと、何だ、影は使わねェのか?」
「テメェ如きに使う必要はねぇよ」
「〜♪俺サマも随分軽く見られたもんだぜ」
今の口笛の意味は何だい、裏神サン。
そろそろやめてほしいなー。
あんたらが取っ組み合う度に下の方がどんどん焦土になってるんですけど。
これは黒様を呼びに行くべきだよね。
「…おい、抑魂、少しは止める努力をしろ」
≪うわっ、居たの黒様≫
「ここだけやけに騒がしかったからな」
≪なるほど、さて頑張れ黒様≫
「…だから止める努力を」
≪無理デース≫
「………ハァ」
≪まぁそれなりには頑張るけどね≫
「出来ればもっと早くしてもらいたいもんだがな」
≪出来ればね!≫
呼びにいくかー、と後ろを振り返ろうとすれば、いきなり声が聞こえて少し吃驚した。
振り返りつつ、手をヒラヒラと軽く振れば怒られちゃった☆
だって裏神容赦ないんだもん。
鎌で斬られたら実体は無いけど憐がブチ切れちゃうしね。
とりあえず黒様がジーッと自分を見てるので憐にそーっと近づいていく。
「チッ、避けんな!」
「っ…白神サマこそ、避けんなって!」
≪ハイハイ、お楽しみの所悪いんだけど≫
「!…魂っ?!」
「っと、何だ、白神サマの身代わりにでもなってくれんのか?」
≪なんねーよ。ってか、黒神がずーっとこっち見てるの気付いてた?≫
「…魂、それマジ?」
「居たのか、黒神サマ」
ついさっき来たんだけどね。
少し焦ってる憐と他人事みたいな顔した裏神は揃って黒様の方を見る。
あんたら、実は結構似てたりするよね。
負けず嫌いとか、考えとかが。
そんな事を思いつつ3人を見ていると、黒様と白神がいきなり飛んでいった。
さっすが黒様、話が早いわー。
何か憐がポカンとしてる。
話聞こっと。
≪憐ーおーい無事?≫
「…おっ、おう」
≪で、何事?≫
「…いや、別に何でもねぇよ」
≪えー≫
「それよか、とっとと終わらせて帰るぞ!」
≪あれ、何でそんな張り切ってんの?≫
「裏のせいで疲れたから帰って魂とイチャイジュアッ!」
≪口車乗せられてんじゃねーよ憐≫
「ちょ、魂、いてぇ!拳はいてぇよ!」
≪もう一発行っとく?≫
「…もう一発だと…ひわビッ」
≪お前こそ裏に行けよ憐≫
「俺様…親父(MZD)にも殴られた事無いのに!」
≪よし、一週間会話な≫
「魂!早く行くぞ!」
≪扱いやすいわー≫
この後ちゃんと仕事を終わらせて帰りました。
武器の自分お疲れ。
普通に喧嘩しろ
(魂ー疲れたぞー)
(はいはい)
(え、ちょ…あれ?スルー?)
(今日裏神と喧嘩して被害出したからね)
(…どういう事だ?)
(黒様にお仕置きしとけって言われたのさ)
(何ぃっ?!)
――――――――――*
我が家一のバカッポでした
白様は俺様で自分より影を優先する位
影の抑魂が大好きです
この黙憐と抑魂だけは愛で繋がってます
もうお前ら結婚しちゃえよ、なノリです
魂の名前は魂を抑制するっていう
漢字の見たままの意味です
誰のって…勿論、白いバ神です
何かまた新しい設定出てきた←
ここまで見て頂き有難う御座いました。
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