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「こら、オリアーナ」
「……姉上」

 私の姉であるルクレティアだ。

「我が侭ばかり言ってたらダメでしょう」

 言葉だけ聞けば、怒っているようだが、彼女の表情は困ったように私を見つめていたのだ。昔から、私は姉上のこの顔に弱い。それに気づいていてこの顔をしているのならば、とんでもない狡猾者だ。スリザリンらしいけど。

「……姉上が、おっしゃるなら……少しだけ」

 やはり姉上には勝てないな。根負けした私は、嬉しそうに笑ったルクレティアから眼を逸らしながら、ヴァルブルガからフォークを奪い取った。
 皆が見守る中、少しだけ卵料理を口に含む。

「……(もぐもぐ)
……。
……(もぐもぐ)
…………(もぐもぐ)」

「「「(あぁ、可愛いな)」」」

 生暖かい目でこちらを見るな。でも以外に美味しいものだな、この卵料理。今度から朝はこれを食べよう。

「! ……」

 オリアーナは突然ガタンと席を立ち上がると大広間の入り口に駆けていった。
ガチャっと開いた扉から姿を表した、スリザリンの人気者、否、ホグワーツの人気者。

「ん? やぁ、オリアーナ」
「リドル先輩!」

 親しげにトム・リドルと言葉を交わすオリアーナ。何時の間に彼らは親しくなったのか。不思議な顔をするスリザリンの生徒たち。
ていうか……。

犬か。お前は。
 これは後に、息子へと伝染するのを知るものはいない。

 私にとっては、
自分、リドル>>姉上>アイリーン、シグナス>>ヴァルブルガ>>……(省略)……>アルファード、アブラクサス>その他



2015/12/12


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bkm
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