「サイスん！セブン姐さん！」
「ん？」
「げっ…」
「ナマエ？ケイトとシンクも…一体どうしたんだ？」
「あたしちょっと用事思い出し」
「サイスん逃がさないよー！」
「うわあっ！引っ付くな、暑苦しい！」
「あのサイスっちがすっごい嫌そうな顔してる〜！」
「あの嫌がりよう…マジなやつだね」
「サイスんー」
「顔で腹さするなぁあ！つーか離れろてめぇ！」
「ねぇねぇ、花火やらない？」
「無視か！」
「…また急だな」
「今んとこ集まってんのはアタシらとデュースとエース、ナイン、ジャックかな。ちなみに皆を勧誘するって言ったのはナマエだからね」
「皆でやったほうがぜーったい楽しいって！ねっ、シンクちゃん！」
「そ〜そ〜！サイスんもセブンもど〜お？」
「然り気無くこいつと一緒の呼び方すんな！」
「私はいいけど…」
「やった！ね、サイスんは？！参加するよね！？」
「はあ？！嫌に決まってるだろ！めんどくさい」
「そんなこと言わずにさぁー」
「だぁかぁらぁ！顔で腹をさすんな！」
「サイスんの匂いー」
「こ、の変態がー！」
「セブンは参加決定ね。あとは…」
「あ、クイーンだ〜！」
「？あなたたち何してるんですか？」
「ナイスタイミング！クイーンさ、アタシらと一緒に花火やらない？」
「花火？ここら辺で花火できる場所ってありましたっけ…」
「あ〜…」
「場所かー…」
「まさか考えてなかったのか？」
「だってナマエがいきなり言い出したことだしね」
「はぁ…全く、場所がなくてはやりたくてもできないでしょう？そうですね…ここら辺でできるところと言えば…」
「んであいつはいつまでサイスにくっついてんの？」
「多分サイスが首を縦に振るまで離れないだろうな」
「ナマエっちがくっついたら、ナマエっちが満足するまで離れないからね〜」
「それは厄介だな」
「あの様子じゃ多分サイスも参加ね」
「あ」
「ん？」
「ありますね。花火できる場所」
「えっ、本当？」
「はい。ですが、保護者が必要かもしれません」
「保護者…？」
「あ、保護者なら私探しておくよー！」
「あんな遠くにいるのによく私たちの会話が聞こえたな…」
「ナマエっちは地獄耳だからね〜」
「ていうかなんでいつの間にあんな遠くにいるんですか？」
「サイスに引き摺られたんでしょ」
「でもまだサイスんにくっついてる〜」
「凄い執念だな」
「あ、サイスが項垂れた」
「あー、とうとう折れたかー」
「ナマエっちから逃げられる人っているのかなぁ〜？」
「さあ？いないんじゃない？」
「それよりクイーンは参加するか？」
「そうですね。わたくしも参加させてもらいます。ナマエのことが心配ですし」
「さっすが委員長ー！」
「誰が委員長ですか、誰が！」
「あ、あとサイスんも参加でー！」
「やっぱり折れたか」
「ふふふ〜、じゃあ次誰誘いに行く〜？」
「よーし、とりあえずフラフラする！見つけ次第確保で！」
「はいはい、じゃ、またいつやるか決まったら連絡するねー」
「あぁ」
「わかりました」
「あたしは行かねぇぞ…(ﾎﾞｿ)」
「サイスんは私が迎えに行くからいつでも行ける準備しておいてねー！」
「？！」
「…地獄耳だな」
「…ですね」
つづく