夏休みだよ!その9


シャリシャリシャリシャリシャリ

「かき氷うま」
「んだね」

シャリシャリシャリシャリシャリ

「そういえばさ」
「んー?」
「課題どこまで終わった?」
「あー、六割かなぁ」

シャリシャリシャリシャリシャリ

「かき氷うんま……てかジャックんにしてはまぁまぁやってるね」
「ふふん、僕だってやるときはやるんだから。ちなみにナマエは?」
「八割」
「え?本当?八割ってナマエにしてはすごい頑張ったねぇ」
「何言ってんの。八割終わってないんだよ」
「…………」
「…………」

シャリシャリシャリシャリシャリ

「そういえば夏休みあと一週間しかないじゃん」
「だねぇ。課題どうするの?」
「やらなきゃねー」
「能天気だねー」
「ジャックん見せて」

シャリシャリシャリシャリシャリ

「うーん、いいけど、タダでは見せないよ?」
「えー、友達じゃん、親友じゃん。助けてよー」
「それはそれ。これはこれ」
「ケチ」
「じゃあ見せない」
「ごめんなさいすみません見せてください」
「て言っても僕だってまだ四割も残ってるからなぁ。誰かの見たいけどトレイにバレたら怒られるし」
「私も委員長にバレたら確実に説教だよ」
「八割できてないことも知られたら確実に説教でしょ」
「だよねー」

シャリシャリシャリシャリシャリ

「てか暢気にかき氷食べてる場合じゃなくね?」
「そうかもね。そういえばさっきから気になってたんだけど、この氷どこから持ってきたの?」
「ん?あーこれクラサメ先生の」
「はぁ?まぁたなんかやらかしたの?」
「先生の部屋で課題やりたいですって言ったら無言で氷漬けにされた」
「へー」
「氷漬けにされてたらちょうどナギ先輩が通りかかってね。すっごいビックリされた」
「そりゃビックリするでしょ。人が氷漬けにされてるとこなんて普段見られるものじゃないし」
「で、ナギ先輩が氷削って助けてくれて、そのときの氷がこれ」

シャリシャリシャリシャ……

「……なんかちょっと気持ち悪くなってきた」
「失礼な。ちゃんと外側の氷だから大丈夫だよ」
「あああー聞くんじゃなかった……」

 

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