夏休みだよ!その8


「ねージャックん」
「んー?」
「誕生日おめでとー」
「ありがとー」
「プレゼント何がいいー?」
「んー」
「私ー?」
「えー」
「えー…」
「んープレゼントかぁー」
「だから私とか」
「ベタすぎるでしょー?」
「ベタベタがいいんじゃない」
「えー」
「えー…」
「そうだなぁ、新しい刀とかかなぁ」
「うわぁ、普通なのきたよ」
「普通って、僕に何を求めてるのさ」
「だから、私がほしいとか」
「えー」
「…………」
「そんなにナマエが欲しいって言ってほしいの?」
「だってさ、だってさ、誰も私のことちゃんと見てくんないんだもん!」
「いやいや、ちゃんと見てるってー。ていうかいきなりそんなこと言わないでブフゥ」
「おい吹き出すなよ!つーかなんで吹き出すんだよ!」
「だ、だって、ぷぷ、ナマエが変なこと言うから、くくく…」
「わ、笑うほど変なことなの!?」
「あはは!はぁー…ナマエらしくないよ?」
「んなっ」
「そんな変なこと言ってないでさー、ナマエは僕の傍で馬鹿やってればいいんだよ」
「……なにそれ」
「剥れない剥れない。だから、ナマエは僕の傍にいて僕を笑わせてくれるだけでいいの」
「本当にそれでいいの?」
「うん。それが僕にとって一番嬉しいプレゼントだからねー」
「…じゃあ、傍にいる」
「傍にいながら馬鹿やって、これからも笑わせてよね!」
「おうとも!ていうか馬鹿馬鹿言うな!」





「ありゃ一種のプロポーションじゃねぇのか?」
「プロポーズですよナイン」
「…チッ!!」
「なんでプロポーズとプロポーションを間違えたんだ?」
「うう、うっせえ!ちょっとポーションと混じっただけじゃねぇか!文句あっか!?」
「ふーん、でも今のやりとりでポーションが混じる要素なんてあったか?」
「エースてめぇ!やんのかコラァ!」
「喧嘩するなよナイン。顔真っ赤だぞ」
「どこをどうすればプロポーズとプロポーションを間違えるのか、ナインのみぞ知る、か」
「うっせえキング!」


Jack誕生日おめでとう!!
 

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