「ねージャックん」
「んー?」
「誕生日おめでとー」
「ありがとー」
「プレゼント何がいいー?」
「んー」
「私ー?」
「えー」
「えー…」
「んープレゼントかぁー」
「だから私とか」
「ベタすぎるでしょー?」
「ベタベタがいいんじゃない」
「えー」
「えー…」
「そうだなぁ、新しい刀とかかなぁ」
「うわぁ、普通なのきたよ」
「普通って、僕に何を求めてるのさ」
「だから、私がほしいとか」
「えー」
「…………」
「そんなにナマエが欲しいって言ってほしいの?」
「だってさ、だってさ、誰も私のことちゃんと見てくんないんだもん!」
「いやいや、ちゃんと見てるってー。ていうかいきなりそんなこと言わないでブフゥ」
「おい吹き出すなよ!つーかなんで吹き出すんだよ!」
「だ、だって、ぷぷ、ナマエが変なこと言うから、くくく…」
「わ、笑うほど変なことなの!?」
「あはは!はぁー…ナマエらしくないよ?」
「んなっ」
「そんな変なこと言ってないでさー、ナマエは僕の傍で馬鹿やってればいいんだよ」
「……なにそれ」
「剥れない剥れない。だから、ナマエは僕の傍にいて僕を笑わせてくれるだけでいいの」
「本当にそれでいいの?」
「うん。それが僕にとって一番嬉しいプレゼントだからねー」
「…じゃあ、傍にいる」
「傍にいながら馬鹿やって、これからも笑わせてよね!」
「おうとも!ていうか馬鹿馬鹿言うな!」
◇
「ありゃ一種のプロポーションじゃねぇのか?」
「プロポーズですよナイン」
「…チッ!!」
「なんでプロポーズとプロポーションを間違えたんだ?」
「うう、うっせえ!ちょっとポーションと混じっただけじゃねぇか!文句あっか!?」
「ふーん、でも今のやりとりでポーションが混じる要素なんてあったか?」
「エースてめぇ!やんのかコラァ!」
「喧嘩するなよナイン。顔真っ赤だぞ」
「どこをどうすればプロポーズとプロポーションを間違えるのか、ナインのみぞ知る、か」
「うっせえキング!」
Jack誕生日おめでとう!!