夏休みだよ!その6


「ねぇねぇエイトくん」
「ん?ナマエは帰省しないのか?」
「え?あぁまぁね。ここで皆といたほうが楽しいし」
「そうか…親御さんに連絡したか?」
「え、エイトくんから親御さん発言……はっ、もしやエイトくん、私の親に連絡したいの!?」
「いや全く連絡したくない」
「ばっさり!!いやね、私の親忙しいみたいでさ。帰らなくてもいいんだよ、帰っても邪魔者扱いされるだけだし」
「ナマエ…」
「あはは、そんな気にしないでよ、いつものことだからさ!」
「いや、確かに邪魔者扱いしたくなる気持ちもわかるというか…」
「私より親に同情か……」
「エイト、お前こいつの親知らないのか?」
「あ、キンさん!今日もいいケツしてるね!」
「黙れ」
「キンさん冷たい!」
「え、キングはナマエの親知ってるのか?」
「お前もよく知っている奴だぞ」
「オレもよく知っている奴……?」
「ちょっとちょっと、キンさん勝手に話さないでくれる。一応これ内緒なんだけど」
「内緒とか言いつつ周りに言い触らしてる奴はどこのどいつだ」
「あは、私でーす」
「なぁ、ナマエの親って誰なんだ?」
「ん?じゃあ、ヒントをあげよう」
「カヅサだ」
「え?!」
「ちょ、キンさんダメだって!なんでそんな簡単にバラすの?!なんでそんなにケツが綺麗なの?!」
「奴とそっくりだろう」
「…ああ、確かに似てる。でもカヅサって26とかその辺だろ?親にしてはおかしくないか?」
「あぁ、カヅサがナマエの"親代わり"なんだと」
「親代わり?」
「ねぇ、二人して私を無視して話さないでくれない?寂しいよ。錆びついた刀、それはマイハートだよ」
「ジャックの台詞をパクるな」
「しかも意味がわからないな」


「へくしっ!んー…だれか僕の噂してるなぁー…ナマエ辺り、か、ぶえっくし!」


「あ、今多分ジャックんがくしゃみしてる」
「なんでわかるんだそんなこと」
「愛だよ、あ・い!」
「気持ち悪いな」
「キンさんのケツは触ると気持ち良さそうね」
「黙れ」
「あ、それで帰っても邪魔者扱いされるって言ってたのか」
「イエース。せぇっかく研究の手伝いしてるのにさぁ。クラサメ先生に抱き着いて筋肉量測ったり、エースのチョコボへの愛を測ったり」
「それでクラサメ先生もお前を毛嫌いしてるんだな」
「ノンノン、クラサメ先生の若い頃を知っている私にはわかる。クラサメ先生は、いやクラちゃんは私をあいし…ぶえっくしゅ!」
「……大丈夫か」
「え、ちょ、なんでそんなに離れてるの?いや、確かに離れたい気持ちもわかるけど、あれ?」
「ナマエ、生きて帰ってこいよ」
「生きて帰ってこられるかわからんがな」
「いやいや、待ってって!な、なにこれ、身が凍るような寒さ…エイトくんとキンさんがどんどん離れていく…!?」
「……ナマエ」
「うひゃあ!?クラちゃん?!」
「その呼び方、やめろといったはずだ」
「ご、ごめんなさい!だから、だからどうかカヅサにだけは…!」
「みっちり仕込まれてこい」
「いやあああ!助けてエイトくーん!キンさああん!」

「仕込まれるってなにを仕込まれるんだろうな」
「あんまり余計な詮索はしないほうがいい。あの変態のことだ。ろくなものじゃないだろうな」
「確かに。……そういえばナマエが言うまで知らなかったけどキングの尻ってなかなか綺麗だな」
「…やめてくれ、ケツネタはナマエだけで十分だ」

 

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