| ……この部屋は入らない方が良さそうですね。見た感じめぼしいものもなさそうですし。 食堂、行ってみますか?
|
水津晶夫:
とか言いつつ応接間の扉を閉める。教育上(?)よくない。
| そうですね……お二人には寒いかもしれませんが……。
|
| ……食堂、行くか……寒いくらいどうってことないわ、ここに長居したくないねん。……なんかもーどっと疲れたわ……。
|
井上東:
と憔悴しきった顔で返します。
| ……でもあそこ、何も無いと思うわよ。だって、ほとんど使ってないもの。寒いし、埃っぽいし、寒いし、時間の無駄じゃない? 外に出られないのなら意味ないわ。
|
水津晶夫:
寒いし(重要)
| まあ確かに、そんな気はしなくもないですが……そうすると、あとは二階だけ、かな。
|
| 意外とそういうところにこそ、スクープがあったりするもんやけどな。収穫がなかったらすぐ出ればええやん。まぁでもええわ、ここ以外ならどこでも。
|
| 二階……まだちょっと怖いです……。食堂、さらっと調べて行きませんか?
|
水津晶夫:
私的には絵画が微妙に気になるんだけど、アニさん一人置いて調べるのは気が引けるって水津が言ってる。
KP:
アニさんは余程強く要求されない限り食堂には入りたがりませんね。無理寒い死ぬ。
小鳥遊翠:
何なら水津さんに残ってもらっても大丈夫かな。
水津晶夫:
あー……あ〜うん。それでも大丈夫なら。
小鳥遊翠:
ん……? え……? だめっぽい……?
水津晶夫:
いや、二手に別れるのちょっと怖いなって思っただけやで。KPが良いよって言うなら大丈夫です。
KP:
全然ええやで。別にアニだけ置いてっても大人しく留守番してるよ。
水津晶夫:
でもよく考えたら、シャツ一枚の東くんに待っててもらった方がいい気もする。
小鳥遊翠:
なんか喧嘩しながら待ってそうだね……。アズマオウはそれでも大丈夫?
井上東:
服返せって言われると困るし、待っててって言われたら待ってると思うよ。
水津晶夫:
水津優しいからそんなこと言わないヨ!
井上東:
ホントかヨ!
水津晶夫:
クリスチャンやぞ! 隣人愛隣人愛。
KP:
う、うーんこの。
水津晶夫:
スペックの高さを催眠術師という設定が帳消しにする。たのしい(たのしい)
小鳥遊翠:
たかしの残像が見え隠れする。
水津晶夫:
お友達だからね。
| ……じゃあ、井上さんとアニさんは食堂の外で待っててもらえますか? 俺達が見てきますよ。
|
| あ、あんまり喧嘩しないでくださいね……!
|
| 分かった。……しないわよ、多分。気を付けて。
|
| お二人も、くれぐれも気を付けて。……じゃ、行きましょうか。
|
水津晶夫:
って言って食堂入るぞ〜。
井上東:
「気をつけろよ〜」とか後ろから言ってます。
KP:
ほいほい。とにかくめちゃめちゃ寒いですね。暖房のきいたエントランスホールからなのでなお寒く感じます。すぐ肩とか腰が痛くなってくるレベル。
| れ、冷蔵庫の中にいるみたいです……! 早く調べましょう……!
|
| そうですね……ちゃっちゃと調べて出ましょう。
|
水津晶夫:
と言って辺りを見回す。とりあえず目星かな。
KP:
どうぞ!
水津晶夫:
技能ロール:〈目星〉 1D100≦70 → 41 = 41 [成功] |
水津晶夫:
良いぞ良いぞ……。
小鳥遊翠:
私も。
技能ロール:〈目星〉 1D100≦70 → 4 = 4 [クリティカル] |
KP:
えっ。
小鳥遊翠:
ヒョ。
水津晶夫:
4多くね??
KP:
う、ウーンww 穀物ポイント1点どうぞ!
小鳥遊翠:
ダイスの女神様は4がお好きなようで……あざます!
KP:
ではまあ目星に成功したお二人は食堂内を見て、アニの言う通り掃除が行き届いておらず、薄汚れて使っている気配がないことが分かります。壁も床も特に脆くなっており、剥がれてきたりしています。
しかしそんな中で壁に飾られた絵画に目をやると、あなた方は突然、気温の低さとは違う寒気を背筋に感じることになります。
小鳥遊翠:
あっ……。
水津晶夫:
うわあ。やっぱりな。
KP:
その額に飾られていたのは、一言で言うとするならば、混沌。
灰色に塗りたくられた背景の中心に、粘液のような、蒸気のような……無形のアメーバのような塊の描かれた悍ましいその絵を見て、お二方は身の縮むような恐怖を覚えます。
という訳で、1/1D4のSANチェックのお時間です!
水津晶夫:
わぁい……。
SANチェックロール 1D100≦82 → 66 = 66 [成功] |
小鳥遊翠:
うわあぁん。
SANチェックロール 1D100≦68 → 56 = 56 [成功] |
水津晶夫:
不吉な数字だな! 成功だけど!
小鳥遊翠:
せふ! せふ!
KP:
二人とも成功ですね! では1だけ減らしておいてくださいな。
水津晶夫:
減らしときました。
小鳥遊翠:
あかんやつやった……。他には何かありますか?
KP:
それ以外には特に目につくものはありませんね。いくら風化していると言ってもレンガなので、生半可なことでは壁をぶち抜くのも無理かなーというくらいには感じます。
小鳥遊翠:
なるほど。ここも罠部屋だったか……。
| ……この絵、何ですかね。あまり見てて気持ちの良いものではないけど……。
|
水津晶夫:
って言いつつ、わりと興味深そうに見てる。
| 何だか気持ち悪いです。背中がぞわっとして……やっぱり早くここから出ないと……。でもここからじゃ、アニさんの言う通り出れそうにありませんね……。
|
小鳥遊翠:
と、腕をさすりながら言います。
| そうですね。女性があんまり身体を冷やすのは良くない、もう出ましょう。
|
KP:
部屋を出るなら普通に出られますね。大人しく待っていたアニ達が迎えてくれます。
小鳥遊翠:
なんかこう、〈歴史〉とかで調べられませんかねその絵。
KP:
れきし……歴史かあーうーん。ぶっちゃけ〈クトゥルフ神話〉技能ですかね。
小鳥遊翠:
そうかー、そしたら〈オカルト〉でも無理か。
KP:
裁定的にはオカルトでクトゥルフ神話に関することは分からないねえ。
小鳥遊翠:
そっかぁ。まあオカルトはそこまで高くないし、仕方ないので足早に部屋から出ます。
| ……あ、お帰りなさい。何かあった?
|
| 絵画が数点あるだけ、でした。……あの絵は何なんですかね? アニさん、何か知ってますか?
|
| 不気味な絵画でした……。
|
小鳥遊翠:
しょんもりしてる。
| ……知らないわ。前に少しだけ見たことがあるけど。 ただ、あんまり好きじゃないってだけ。
|
| そうですか……やっぱりオカルト作家だから、なのかな。
|
| あと、やっぱりアニさんの言う通り、抜けられそうなところはありませんでした……お待たせしてすみません……。
|
| ちゅーことはなんや、結局収穫なしかい! まぁ、気ィ取り直して行こうや。
|
| 別に。気が済んだならいいわ。……やっぱり、寒いのは嫌ね。
|
水津晶夫:
じゃあ次は二階? なんかキッチンの情報が出切ってなさそうなのが気になるんよな。
小鳥遊翠:
それなー。あと個人的に書庫に聞き耳立ててみたいってのがある。
井上東:
書庫行きたいね。
| 二階の前に、少し書庫を調べてみません? 鍵は開かなくても、外からでも何か分かるかも……。
|
| それがええな。情報がそこに無くても、とりあえず現場に行ってみるってのは鉄則やで。
|
| そう、ですか。なら、行ってみましょうか。
|
KP:
ほうほう。では書庫前ですかね。
ノブを回してみると、やはり鍵はかかっているようです。パッと見ても、小さいながらに古びた形状の鍵穴があることが分かります。
水津晶夫:
じゃあ〈聞き耳〉したい。初期値だけど。
KP:
難聴卓……ええで。
水津晶夫:
えっなんだって?
技能ロール:〈聞き耳〉 1D100≦25 → 9 = 9 [成功] |
井上東:
おお!
KP:
マジかよお前。
水津晶夫:
うわ成功した。
小鳥遊翠:
ここにきて!
KP:
おめでとう! おめでとう! 何も聞こえないなあと思います!
水津晶夫:
ぶっちゃけそんな予感はしてた。
小鳥遊翠:
wwww 盛大に何も聞こえなかった。
KP:
成功での「何も聞こえない」と失敗での「何も聞こえない」じゃ全然価値が違いますから。
水津晶夫:
せやな! あっ鍵穴あるんならそこから覗けるのでは。
小鳥遊翠:
確かに!
KP:
わりと難しくないか? 小さめだからなあ。灯りもついてないし、まあ高い本棚と床に積まれた本の山がかろうじて見えるくらいかな。
水津晶夫:
う〜んそっか。とりあえず誰もいないってくらいか。
KP:
そうですね。それは確信していいと思います。
小鳥遊翠:
そっかぁ……。不安はちょっと消えたかも。
| ……特に何も無さそうですね。鍵があれば中に入れるんですが。この家の何処かにあるんですかね。
|
| 鍵と言うからには、流石にそこらへんに落ちてはなさそうですし……アニさんはご存知ですか?
|
| ……そういえば、シドウがここに入ってるの、アタシもあんまり見たことないかも。普段使うような本は二階の書斎に置いてあるみたいだし。 鍵があるとしたら、シドウの部屋くらい……な気がするわ。
|
| 篝さんの部屋ってことは……二階のアレの居る部屋じゃ……?
|
KP:
今まさにアレが居る最初の部屋ですね。篝の寝室。
小鳥遊翠:
まじかよ……。
| 獅童の部屋か……あそこに入るのはもう難しそうですし……二階の他の部屋を調べてみますか。
|
水津晶夫:
書斎が気になる木。
小鳥遊翠:
わいも書斎気になる。
井上東:
書斎行くかね。
KP:
ほいほい書斎ですね! 普段使い用らしく小綺麗に片付いた部屋で、目を引くのは入って左手にある一番大きな本棚ですかね。その手前には作業スペースと思しき小さな机があります。
ここを調べるなら〈目星〉か〈図書館〉で振れますぞ。
小鳥遊翠:
図書館の方が高いから図書館振りたい。
井上東:
わたしもや。
水津晶夫:
目星にしとく。
KP:
オッケイ。ではそれぞれどうぞ。
水津晶夫:
技能ロール:〈目星〉 1D100≦70 → 46 = 46 [成功] |
小鳥遊翠:
技能ロール:〈図書館〉 1D100≦80 → 25 = 25 [成功] |
小鳥遊翠:
よしよし。
井上東:
技能ロール:〈図書館〉 1D100≦80 → 86 = 86 [失敗] |
KP:
たっかいww
井上東:
失敗ナリ☆
水津晶夫:
東…………。
KP:
まあまあ、翠ちゃんが成功してるのでね。じゃああきおの目星の結果から。
あきおは作業用机の上に積まれた本の間に、一枚のメモが挟まっているのを見付けます。
「£→a」「¥→b」といったような、謎の文字とアルファベットとの対応表が記されているものですね。
水津晶夫:
通貨の記号か。
KP:
まあ記号は便宜上のものなので、実際は何かもっと訳分からん見たこともないような文字かもしれない。
水津晶夫:
なるほ。
KP:
図書館に成功した翠ちゃんは、一番目立つ大きな本棚の中から「篝の日記」を見付けます。
井上東:
ほほう。
小鳥遊翠:
おお。日記って読める?
KP:
読めますよ。アニちゃんは今、シドウの仕事場のような場所であるここを興味深げに見ているので、気付かれないようにすることも可能です。
小鳥遊翠:
じゃあこっそり拝見します。他に読みたい人おる?
水津晶夫:
読みたい。
井上東:
読みてぇぜ。
KP:
三人とも読むと。では、内容はこちらになります。
(三ヶ月前の日付)
ついに噂の雪女に会うことが出来た。なんと美しい姿だろうか。私の思い描いていたイメージとピッタリと一致している。 ただ、こちらの呼びかけには答えないし、人間の言葉を理解しているような様子もない。彼女は知性のない生き物なのだろうか? 雪女と語らう日を楽しみにしていたのに、少し残念だ。
|
(その一週間後)
彼女が私の言葉に応えてくれた。まるで生まれたての赤ん坊のような反応だが、氷のようだった表情に変化が現れ始めている。これは……どういうことだろう? 頭を撫でると屈託のない笑顔を浮かべ、「シドウ」と私の名を繰り返し呼んでくれる。なんだか娘を持ったような気分だ。 そうだ、彼女を「アニ」と名付けよう。私の前作の主人公の名だ。
|
(二ヶ月前の日付)
夕食の準備をしているとアニが興味を示し、料理を手伝うと言い出したのには驚いた。少し前までは赤ん坊のようだったのに、近頃は色々な言葉を覚えて日を追う毎に会話や行動が達者になっていく。 私の作品に興味を示したので読ませてみたが、少々難しかったようだ。絵本や低学年向けの漫画本を喜んで読んでいる。 じきにもっと賢くなり、私の作品を読んでくれる日が来るのだろうか。楽しみだ。
|
(一ヶ月前の日付)
なんだか最近アニが冷たい……。体温ではなく態度の話だ。 少し前までは私にべったりだったのに、近頃は口調もどこか刺々しい。娘を持ったことはないので分からないが、これはもしかして反抗期というやつだろうか。 だとしたらとても興味深い話だ。ほんの数ヶ月前までは知性のない生き物だったアニがどんどん感情豊かになり、まるで人間のような成長を遂げているのだから。 尤も、今の私には彼女の成長に立ち会えた喜びより、彼女に冷たくされている悲しみの方が勝るのだが……。 ああいけない、私は思ったよりアニに入れ込んでしまっているらしい。
ところで、近頃手足の冷えが酷い。気のせいだろうか。
|
(二週間前の記述・字がかすれ弱々しく見える)
……アニの話によると私は急に意識を失い、倒れてしまったらしい。 体が芯から冷え、悪寒と末端の痺れが止まらない。やはり気のせいではなかったのだ。 病の正体は気がかりだが、嬉しいこともある。近頃冷たかったアニが泣きながら私の身を案じ、つきっきりで看病してくれている。彼女に体温は無く、その手はまるで氷のようだが、それに倍する愛情の温もりが私を癒してくれるのだ。
ああ、しかし、本当に冷たい手だ。
|
(一週間前の記述)
……私はもう長くないかもしれない。 私はこの身を侵す病魔の正体に気付きつつある。そして……恐らくそれは、アニも同じだ。 アニに悪気がないのは私が一番よく分かっているし、これが彼女と出会えたことへの代償だというのなら甘んじて受け入れよう。 しかし、私に悔いがなくとも、遺されたアニはどうなる? アニはとても優しい子だ。私がこのまま彼女を遺して逝ったなら、アニはきっと自分を責めるだろう。 だから伝えよう。残された時間は長くはないかもしれないが、私の思いを、言葉を尽くして愛しい娘に伝えるのだ。
親愛なるアニ、君に看取られて逝けるのなら本望だ……と。
|
KP:
以上です。
水津晶夫:
切ないやつ。
井上東:
悲しいやつ。
小鳥遊翠:
パソコンの画面が見えないやつ。他にはなにも書いてない?
KP:
書いてないですね。篝本人の日記というよりはアニの観察日記のような体裁を取っていて、この一週間前の記述が最後です。
小鳥遊翠:
小鳥遊は「そんな…!」って感じで固まってます。
| ……知らなかったな、獅童がこんなことになっていただなんて。
|
| 治す方法は……なかったんでしょうか……?
|
| ……彼ほどの知識を持った人に対処できなかったんや。……恐らく……篝さん……。
|
| 治すとか治さないとか、そういう問題じゃなかったんじゃないでしょうか。しかし、これじゃアニさんが、あまりにも……。
|
| アニさんに伝えるべきではありませんか……? この日記の内容を……、篝さんの思っていたことを。 それとも、もう知っているのでしょうか……?
|
| ? ……なあに、呼んだ? 何してるのよ、アタマ突き合わせて。何か見付かったの?
|
KP:
怪訝な顔して戻ってきますよ。
| アっ……ニさん……! あ、えっとあのその……!
|
小鳥遊翠:
と咄嗟に日記を後ろに隠して二人を見ます。
| ……や、あのなぁ、えっ……と……水津さん、何やったっけ? ホラ……。
|
井上東:
と水津の方を見ます。
水津晶夫:
きみたち……。
| ……いや、翠さんが獅童の日記を見つけましてね。
|
水津晶夫:
と、翠ちゃんが後ろに隠した日記を取って、閉じた状態でほらって感じでアニちゃんに見せる。
| …………ふうん。シドウの、日記。 それで? 何か書いてあったの?
|
KP:
ぴたりと表情の変化を止めて真顔で訊く。
| い、いやその……たまたま見つけてしまって……その中でアニさんのことが……。
|
小鳥遊翠:
って気まずそうに俯いてる。
| 何、そんな悪いことしたみたいな顔してるのよ。……どーせ、書いてあるんでしょ、全部。 シドウ、そういうの大好きだったもの。
|
水津晶夫:
アニちゃんの言葉で獅童が死んでしまったことを再認識し神妙な面持ち。
| 盗み見てしまったのはすみませんでした……アニさん、知ってたんですね。 でも、それなら尚更、何故私達に電話を……?
|
| アタシはヒトの日記を勝手に読むのは失礼だって怒られたけど、そんなの今は処分しておかなかったシドウの責任だわ。 ……何回同じことを聞くの? 言ったでしょ、アタシはシドウを助けたかったの。ただそれだけ。他に理由が必要?
|
| ……アニ、俺……今考えると、お前と会った時、お前のこと、なんも分かりもしないで。ホンマ酷いこと言ったわ……すまん。この通りや。
|
井上東:
と言って頭を下げます。
| そうですよね。大切な人を失った悲しみは計り知れないと思います……でも、とても私達に治せるものとは思えなかったのでつい……すみません。
|
| 別に。謝ってほしくなんてないわ、気持ち悪いし。……とっくに手遅れだもの。 電話だって、シドウの電話帳ってやつの片っ端からかけていっただけ。アンタ達じゃなきゃ駄目だった訳じゃない。 悪いと思うなら、さっさと帰って。じゃないと、シドウみたいになるかもしれないわよ。 シューカクはそれだけ? じゃあ早く。出口、探すんでしょ。
|
KP:
と言って、アニは書斎の入口に向かいます。
| あっ、は、はい……!
|
| ……そうですね、今はとりあえず出口を探しましょう。ここにはもう、何もなさそうですし。
|
小鳥遊翠:
そうするとあとはアニちゃんの部屋かな?
水津晶夫:
せやな。ちょっと気になることあるんだけど、先にアニちゃんの部屋調べたいな。
小鳥遊翠:
アニちゃんの部屋は開いてるの?
KP:
アニの寝室ですね! 開いてますよ。「……別に何もないわよ」ってぷいっとしつつ入れてくれます。
井上東:
かわいい……。
水津晶夫:
かわいい。お邪魔します。
小鳥遊翠:
お邪魔します〜。
KP:
アニの寝室は、彼女の見た目同様に白を基調とした清らかな内装の洋室ですね。
一応机はあるものの使われた痕跡はあまり無く、本棚には様々なジャンルの漫画本が並んでいます。あとはシングルベッドとクローゼットくらい。
小鳥遊翠:
目星りたい。
KP:
どうぞどうぞ。
水津晶夫:
とりま目星。
技能ロール:〈目星〉 1D100≦70 → 77 = 77 [失敗] |
小鳥遊翠:
技能ロール:〈目星〉 1D100≦70 → 59 = 59 [成功] |
水津晶夫:
うわ失敗した。
KP:
地味に高い。
小鳥遊翠:
ラッキーセブンやね……。
井上東:
技能ロール:〈目星〉 1D100≦25 → 13 = 13 [成功] |
KP:
何やねんお前。
水津晶夫:
初期値成功……。
井上東:
ヤッター!
KP:
何やねんお前……。
小鳥遊翠:
凄い。
井上東:
今回のダイス目ほんと荒れてる……うける……。
KP:
では翠ちゃんとアズマオウは辺りを見回して、控えめなクローゼットに目を付けますね。
小鳥遊翠:
ほむほむ。
KP:
扉を開けてみると勿論、シドウに買ってもらった普段着やシドウのお下がりなど、アニがいつも着る服が収納されています。中にはもこもこの防寒着もありますね。
水津晶夫:
おっ。防寒着。
井上東:
着れねーよ!
KP:
お前が着るのかよ!
水津晶夫:
アズマオウお前……。
小鳥遊翠:
やだー着てなんて一言も言ってないじゃないですかー。
KP:
ちなみにアニちゃんのSIZは11ですよ。身長的には153とか4とかそのくらい。
井上東:
バリィィインなるわ……。
水津晶夫:
無理だよ。着ないでね……。
いやちょっと気になることあるって言ったじゃん? もしかしたら関係あるかもしれん。
小鳥遊翠:
お、まじで。
KP:
ほう。