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「こんな時間に何のようですか」
あたしはイラつきがわかるように、不機嫌に問いかけた。



はっきり言って、
この後告げられることの準備なんか全くしていなかった。


やがて電話の先から
「実は…」


先ほど、
父と母がアメリカの美容院で死んでいた。

そんな内容だった。
正確にいうと、殺されていたそうだ。

まだ中学3年のあたしには理解しがたい内容だった。

わからなすぎて涙すら出ない状態。

すぐにあたしはハッとした。

「弟は?」




「…行方不明です。」


残酷な事実。

あたしは朝までベッドの上で呆然としていた。








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