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12月24日
あたしが15歳のとき。




ヴーヴーヴーヴー…

深夜、あたしはベッドの上で眠っていた。

「ん…。」
ヴーヴーヴーヴー…

「こんな遅くに…」

あたしは若干イラつきながら、乱暴に携帯を取る


「もしもし、」

辺りは真っ暗で
何も見えない。


「綾瀬祭さんですか?
アメリカの田中といいます。」

…知らない名前だった。

「へっ?」




あたしは今は1人暮らしになってしまっていた。


あたしが13歳の時に、美容師の父が単身赴任でアメリカに行くことになった。

しかし、それを聞いた弟の奏と響も一緒に行きたがり、結果母とあたしが日本に残ることとなる。


つい先日のことだ。
母が急に
「お父さんが呼んでるから、ちょっとアメリカに行ってくるね。」



そして今日、
その父のアメリカの知り合いから電話が掛かってきたというわけだ。









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