9.
まず始めに、慧を試しました。恋人優先。
慧は狼憑きだと認めました。
狼憑きの場合は狼憑きだと認めて無実を証明しようとする人が多いですが、人狼であれば黒判定そのものを否定し、『お前は預言者じゃない!偽物だ!』と主張する人もいます。
だって、狼憑きだと証明したところで紛らわしくて処刑される可能性があるんですから。
それも判断の材料でしたが、それよりもローの反応に皓は注目しました。
皓「二日目はローウェンを占った。話題の中心で、…まぁ、怪しくてだな。尋斗は占っていない。俺が占わなくとも二日目の夜に生きてるか死んでるかで正体が分かるだろう」
ロー「なら俺の無実を証明してくれるだろ?」
皓「あぁ、お前はシロだ」
ロー「…よかった……!」
黒が二人。なら、少なくて一人は本物の人狼が入っています。この二人が互いに庇うか庇わないか、試したわけなんです。
皓はローに白だと嘘の宣言をしました。ですが、慧は自分が人狼じゃないと主張する一方、ローは安堵するばかりで慧を庇う様子がありませんでした。もし二人とも人狼なら互いに庇い、一緒に皓を攻撃した方が有利になれます。
ローにとって慧は庇う必要のない存在。つまり、二人とも黒判定でも仲間ではありません。
皓の描写が入ってます。
(慧のその言葉に皓は答えず、一度視線を流した。だが、しばらく悩んだらしく、最後には視線を伏せてからポツリと呟く。)
ローの反応を待ってました。
『あれ?会話文、それも議論が白熱したところに描写?』って不自然に感じませんでしたか?実はこれが理由だったんです。
因みに、ローが狼憑きである可能性ですが、狼憑きはやはり狼憑きだと言ってしまう傾向にあるので、尋斗(仮預言者)に疑われた時点でそれを言わなかったローは怪しいのです。切り捨て。
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