7.
皓「可能性は三つ。二人とも人狼である、慧が狼憑きである、ローウェンが狼憑きである」
皓「俺は真っ先にローウェンが狼憑きである可能性を消した。お前は一度尋斗に疑われているからだ。頭のいいお前なら分かるだろう?疑われた後で預言者に占われて黒と出た場合、狼憑きだったなんて言い訳は効かなくなる」
皓「それくらいなら最初から自分で狼憑きだとカミングアウトした方がマシだ。だが、お前はしなかった。つまり、正真正銘人狼だ」
皓「で、残りは慧が人狼かどうかだが、」
皓「お前を白にすることによって俺は自分が偽物だとアピールした。正体を知っているのは人狼と狂人を除いて預言者だけだ。俺が偽物の預言者だとすれば、俺の言葉に確証はない」
皓「お前は白で既に安全圏だ。しかも、俺は実は慧の正体を知らない。となればこの状況でお前が慧を庇うかどうかが重要になる」
皓「お前は庇わなかった。…よって結論は一つ。慧が狼憑きだ」
皓「だって、慧は人狼のメンバーにいなかったんだから。お前にとってはどうでもよかったから庇う必要なんてなくて、むしろ人狼の疑いを被って処刑された方が都合がよかった」
森宮「そこまで考えてたのかよ、お前」
ゼノ「確かにエルを庇った俺に、無闇に庇うなって言ったのは皓だったな。…お前が恋人を庇ったのには理由があったんだな」
ロー「嘘だ!!」
皓「嘘?」
ロー「現状からしてエルミックは本物の霊媒師だ。なら、清宮を狼憑きだと仮定するなら、三浦と俺が人狼だ。だったら、どうして三浦は真っ先に俺に矛先を向ける発言をした!?」
ロー「カードを引いて人狼になったと分かった俺が律儀にリドに殺す宣言をして、馬鹿正直に宣言通りにリドを殺して、三浦がすぐに俺を疑う。どんな話だ。明らかにおかしいだろ!」
ロー「俺は白だから誰がなんの役か分からないんだ。庇えるわけがない!」
ロー「むしろ人狼はお前じゃないのか?お前は三浦と同じように俺を殺そうとしているし、互いに正体を知っている人狼か狂人なら手を組んで芝居を打てるだろ。清宮と一緒に」
ロー「それに、もしも勝利を目指すなら、狼憑きに関わらず俺と清宮の二人に黒出しをして処刑させれば確実だろう!こんな面倒な推理じゃなくて。もしも殺されたのがエルミックじゃなくてお前だったら、どう回収するつもりだ?」
ロー「もし今回死んだのがお前だったら、皆俺が白だと思い込む。そんなの、本物の預言者がやるか?お前は人狼で、殺されないのが当たり前だ。だから、伏線を仕込めたんだ」
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