6.
皓「蓮だ」
蓮「え、なんで俺なんですか?」
皓「身内贔屓じゃないが、情報屋をやっている奴らは心理戦ができる分厄介でな、早めに正体をはっきりさせておきたいんだ」
霧島「で、結果は?」
皓「残念ながら白だ」
蓮「残念ながらってなんですか…、」
皓「当たり前だろ。黒を見付けたら消せるのに、白だったら空振りじゃないか」
蓮「まぁ、そうですね」
イチル「ああもう、言うことに一応説得力があって本物じゃねぇかって思えてきた」
皓「だから本物だって言ってるだろ。素直に信じろよ。…あと、もう一つ訂正しておきたいことがある。実は、俺が人狼から隠れきるつもりでついた嘘はもう一つあるんだ」
ゼノ「ん?」
カルナダ「もう一つ?」
皓「ローウェンだ。実は白じゃなくて、黒」
ロー「はぁ!?」
ドラゴン「白じゃなかったの?」
ロー「いやいやいや、なんでそうなる!?」
皓「俺はまず慧を占って、次にローウェンを占った。尋斗は占わなくても結果が出るだろうって放置して、第三夜は蓮を占った」
ゼノ「それは分かるが、仮にローが黒だとして、なんで一回目にそう言わなかったんだよ!?」
皓「理由は二つある。一つは偽物の預言者だと人狼側にアピールして、食い殺されるのを免れること。一人でも多く占って後に言うつもりだった。もう一つは、…鎌をかけてみたかった」
鳳「鎌?」
皓「俺は慧とローウェンの二人を見付けた。人狼と狼憑き合わせて四人だから、慧が狼憑きである確率は25%。俺は慧を信じたかったし、試したかった。だからローウェンに鎌をかけた」
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