感謝をこめて/死柄木


キャラ崩壊注意!!











死柄木は柄にもなく緊張をしていた。
黒霧にたまには彼女にプレゼントを渡したらどうですかと言われ、名前姉さんが喜んでくれるならと花束なんて、自分には似合わないものを買ってきた。

「名前姉さん、いる?」

扉をノックし声をかける。
中からはーい、と返事が聞こえた。
扉が開き名前がひょこりと顔を出す。

「どうしたの弔」

ニッコリ笑う名前に死柄木は花束を渡す。

「これ、姉さんに」

「綺麗な花束ね」

嬉しいわ、と笑う名前に死柄木も口が緩む。
よかった、喜んでくれたと。

「それにしても、突然花束なんてどうしたの?」

「…黒霧に、言われた」

こんなことを言うのは恥ずかしいが嘘をついてもどうせバレる。死柄木は素直にそう言うと名前は笑いながら黒霧さんに感謝しなきゃねと言う。
その言葉に不機嫌になる死柄木だが、次の彼女の言葉でそんな不機嫌も吹っ飛んだ。

「だってそのおかげで弔がこんな素敵なプレゼントをくれたんだもの」

花瓶あったかしら?と言う名前を死柄木は抱きしめる。

「姉さんありがとう」

「あらあら、お礼を言うのは私じゃないかしら?」

ふふっと名前は笑いながら死柄木を抱きしめ返す。
しばらくして、お花を入れる花瓶探さなきゃねと言いながら名前は抱きしめていた腕をほどく。
しかし、死柄木はそのまま離れない。
そんな死柄木に。弔、一緒に探してもらっていいかしら?と名前が言えば、…わかったと死柄木は渋々腕をほどき、名前を解放する。

「弔、ありがとうね」

「姉さんも、いつもありがと」



2016.6.9


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