メイロ。


真っ赤な炎がひしめき合い、ゆらゆらと視界内をを靡く。
久しぶりの大きな闘争に、はしゃぎ過ぎてしまった。随分とあの人から離れてしまった気がする、遠くの方、かすかにあの人の声がする。


「あー……くそ。」


くわえていた煙草を捨て、小さく舌打ちをしてふと空を仰ぐ。
闇色に染まった空を灼熱の赤が覆い、なんだか落ち着かない。すでに戦いも終わりを迎えようとしており、ちらほらと歓声が聞こえてきたので、そのまま空を見つめる。目を閉じれば音は止み、まるで時でも止まってしまったのかと一瞬の錯覚。


ざり、と砂を蹴る音がし、緩慢な動きで振り返る。そこには遠くにいたはずの、あの人。
いつもと変わらぬ大きな笑顔で俺の名前を呼ぶ。


「トシ、ご苦労さん!」

「ったく、なんだってまたこんな…」

「ははっ!まあ、色々あんだろーよ。こいつらにも、…オレらにも」

「………、」



下に倒れていた浪士達は既にパトカーの中に連れられ、項垂れていた。舗装されていたはずの道路は無惨なコンクリの塊へと変貌し、ちりちりと未だ消えぬ炎が目に痛い。段々と闇色の割合が高くなり、寂しさを感じる。




「近藤さん、俺ァ…」

「行こう、トシ。後始末はおやっさんがどうにかしてくれる」

「………んのあとが怖ぇ」

「そうだなー。でも、今はそんな事考えない!今日は帰って宴会だ宴会!」

「マジでか。」




大きく笑いながらパトカーに乗り込む。俺もそのあとに続きハンドルを握り、屯所へ向かう。
無言の空間。それでも居心地の悪さは全く感じない。静けさが、嬉しい。


この人がいる。
その幸せを壊さない為、俺は刀を振るい続ける。
































メイロ。
(土方死ねコノヤロー)(総悟っ…テメェ…!!)



090318

ひひひ土方さんが乙女すぎる…!!二人共キャラが難しいです。
そして毎度の事ながら意味不明(笑)


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