恋をした | ナノ




出逢った瞬間、


いつの間にかMs.谷川は職場に馴染み、みんなに冗談を飛ばすようにまでなった。

日本から配属された君はまだ日本人特有の幼さが残る雰囲気なのに流暢に英語を話す姿がすごくちぐはぐに思えて、初めて逢った日から目を離せなくなってしまった。


「おはようございます!」

柔らかい魅惑的な笑みと澄んだ声でみんなを魅了する君。

私には基本の挨拶程度。もっと仲良くなりたいと思ってしまう我輩はおかしいのだろうか。


隣の部署のブラックと話している君をみてイラッとしてしまう自分が嫌になる。恋なぞというものはしないと思っていたのに。

気づいたら、ブラックと話している間に入って仕事を押し付けてしまった。それでも君は変わらぬ笑顔で返事をしてくれる。嬉しく思うと同時に、また自己嫌悪に陥る。

どんどん君を好きになる。

あぁ、初めて逢った瞬間から私は君に恋してしまったのかもしれない。

出逢った瞬間、恋をした




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[zzz]



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