バリトンヴォイスに、
私、菜緒・谷川。
日本にも多数の支社ががある、有名な会社のイギリス社で本日付けで働くことになったの!
至極緊張する!
30で成功をおさめたやり手の先輩がいらっしゃる部署に配属されるらしい。そんな人と一緒に仕事できるなんてついてるかもね!
とりあえず、今から顔合わせ。上手くやっていけるか不安もあるが、楽しみでもある。日本語より英語の方が慣れてるし。
「は、はじめまして。本日付でこちらに配属されました、菜緒・谷川と申します。何かと至らないでしょうがよろしくお願いします。」
拍手も返ってきて良い感じの雰囲気の職場。
「Ms.菜緒、私が部長のセブルス・スネイプだ。早速だが、仕事をやってもらう。おい、ルーピン。」
急に話しかけられて驚いたが、至極耳に心地よい声。あぁ、この声に恋しちゃったかも。
「なんだい、セブルス。」
こちらにやって来たのは、鳶色の髪をした優しげな雰囲気の先輩。スネイプ先輩と親しげ。
「こいつが、お前の教育係だ。分からなければこいつに聞け。」
「はっ、はい。」
「我輩は仕事に戻る。
ルーピン、頼んだぞ。」
「はいはい。
やぁ、僕はリーマス・ルーピン。よろしく。」
スネイプ先輩が去った後、ニッコリと笑ったルーピン先輩から甘いかおりがした。
「よろしくお願いします!」
勢いよく頭を下げると、なぜか笑われた。
全身真っ黒で怪しげな先輩に鳶色の髪色をした甘い臭いのする先輩。
とりあえず今分かったこと、スネイプ先輩の声、素敵すぎる…。
バリトンヴォイスに、恋をした
[ 2/6 ]
[←|→]
[zzz]