★暗黒騎士★

松明の炎が燃えているバロン城の地下牢。
私はセシルをそこへ連れて行った。
「覚悟はできているのだな?」
「はい」
オレンジ色の炎の光に照らされたセシルは力強く返事をした。

とうとう、今日、この日。私はセシルを暗黒騎士にする。
その体に暗黒の瘴気を流し込み、私の支配下に置くのだ

施術のため、私はセシルに衣服を脱ぐように言った。
セシルがローブを脱ぐ。
暗闇の中に白い体が浮かび上がった。
肌が外気に触れ、地下の湿った空気を感じると、セシルは少し不安そうな顔をした。

「ここに横になれ」
私はセシルを石造りの祭壇の上に促した。
セシルが壇の上に仰向けになる。
セシルの瞳の上に手をかざし、催眠麻酔を掛けた。

大昔は、暗黒の鎧を打ち付ける激痛で気が狂う者が大勢いた。
この痛みを和らげるため、セシルに淫靡な催眠を掛ける。
セシルの頭は靄がかかったようになり、もはや私の存在を捕えることすらできない。
私の可愛い人形。

私はセシルの胸に手を充て、暗黒の気を体に注いだ。
禍々しい気。地下牢の中に暗黒が充満すると、勢いよく燃えていた松明の炎は小さくなった。
セシルの体を闇が包む。
聖なる光を宿す体に、私の毒を注ぐのだ。
セシルはその体に私を感じ続けることとなる。

眉を苦しげに寄せながら、セシルが耐える。
「うぅ・・・」
セシルの目は混濁していて、光を保っているのがやっとだった。
私はセシルの体に手を這い回した。
うっすらと浮かび上がる筋肉の筋をなぞる。
体に流れ込む、暗黒の気が少し和らいだのに安心したのか、セシルの体から力が抜ける。

催眠魔法で、セシルの体は昂ぶっていた。
セシル自身はすでに濡れそぼっている。私は手のひらにそれを包み込み、上下になぞる。
「はぁっ・・・・」
くちゅっという音が響く。セシルの体が少し上へ押し上げられた。
上下に梳く手の動きを止めず、私は更に後孔にもう片方の手を滑り込ませた。
入り口をなぞると、セシルが腰をくねらせる。
そこは私の指の動きに従順に開いていく。
2本の指で中を探って行くとセシルが悶えた。
「ああっ・・・はん・・・」
腰を揺らめかし、私の指を奥へと誘う。
十分に解れた所で、私は指を引きぬいた。
セシルの蕾が名残り惜しそうにキュッと締まる。

私はセシルの脚を開かせ、セシルの中に押し入った。
「あぁっ!・・・」
セシルの顎がのけぞる。ゆっくりと中へ自身を埋め込んでいく。
内壁は激しく胎動し、私を咥えこむ。
セシル自身からも透明な液体がとめどなく流れている。

全て収まると、私は律動を始めた。
「あっ、はぁっ、あぁぁ、んぅ、あっ」
セシルが大きな声を上げて喘いだ。まるで淫乱な娼婦のようにのたうつ。
下腹部は小刻みに痙攣し、与えられる快楽に耐えている。
「ふっ、あっ、あぁ、はぁ」
つま先が反りかえり、内壁の震えが激しくなる。
絶頂を迎える寸前まで快楽を与えると、私は暗黒の気を手に漲らせ、セシルの心臓に沿えた。
「うぁぁぁあああっ!!」
セシルは背中を反らせながら、絶叫した。
体を取り巻く気の根幹に、暗黒を注ぎ込む。
催眠術がかかっているにも関わらず、目を大きく見開き、悶えた。
しかし、高められた体は未だに快楽を追っていて、セシル自身は萎えることがなかった。
私はセシルの内壁が強烈な締め付けを与えてくるのにも関わらず、腰を動かすのを止めなかった。
「いやああああっ、ああぁぁ」
セシルが必死に頭を左右に振り、暗黒から逃れようとする。
しかし、その声の節々には甘い吐息が漂っていた。
私はセシル自身を梳きあげ、セシルを快楽に引き込む。腰が大きく跳ね、セシルが喘ぐ。
「ふぅんっ・・・あぁ、あっ・・はぁ」
達する寸前に、私はセシルの根元をきつく掴み、吐精を阻む。
そして、暗黒を注ぐ力を強めた。
「んううぅっ・・・」
苦しそうな呻き声。

セシルの全身に暗黒の気が満ちるのを感じ、私は手を休めた。
下準備は終わった。
セシルは息も絶え絶えと、短い呼吸を繰り返している。
目尻からは涙が零れる。
しかし、蕾の方は、従順に快楽を享受し、ひくひくと私を締め付けている。
私は手に暗黒の杭を持ち、セシルの心臓に狙いを定める。
ここからが本番だ。

杭をゆっくりと、セシルの中に埋める。
この杭は決して外傷を付けたりはしない。これを体の中に宿すことで、自ら暗黒の気を生成することができるようになる。
「うあ、あぁ・・・あぁああ、あ」
セシルは叫ぶ力も弱弱しくなり、体を痙攣させながら、杭を受け入れた。
心臓の鼓動が弱まる。
ショック状態を引き起こしそうなセシルの意識を再び快楽の中に沈めるため、私はセシルの悦所を抉った。
「はぁ・・・あぁ、あっ・・あ」
小刻みに腰を動かし、セシルに緩慢な快楽を与え続ける。
セシル自身は再び固く勃ち上がり、濡れ始めた。
杭が埋まって行く。私は片手でセシル自身をあやすように撫でる。
杭が完全に埋まるタイミングで、切先を親指で抉る。
「はぁん」
セシルはとうとう射精した。きつい内部の食い絞りに、私もセシルの中に欲望を吐き出した。
セシルの荒い息がはずむ。
これで、セシルは体内に暗黒を宿すこととなった。

私はセシルを裏返し、うつぶせにさせた。
腰を高く上げる格好で、抱え直す。
次は、暗黒の鎧を打ち付けるための孔を体に開ける作業に移る。
肩に鋭い釘を宛がう。鋭利な刃がセシルに肉を引き裂く。
物理的な痛み。
セシルの体が跳ねる。釘を埋めながら、私は腰を動かす。
地下牢にはぐちゅぐちゅ激しい水音が響いている。
セシルは祭壇に頬を抑えつけながら喘いでいる。
「うぅ、んん、はぁ、んぅ」
顔色を失い、背中からは血が流れる。
釘を全て埋め込むと、私はセシルの背中を流れる赤い血に舌を這わせた。
真っ白な背中に流れる一筋の血。
ゆっくりと舐め上げ、セシルの血の味を堪能する。
舌が釘まで辿り着くと、セシルは痛みに身を震わせた。
その鮮やかな苦痛が浮かび上がる白い顔を眺めながら、私は2度目の吐精を迎えた。

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地下牢で五寸釘バックアタックというSMプレイ

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