★ディシディア萌え再び★

FF4が好きな私としては、ディシディアcpって萌えないんですけど、カイセシを外側から観察する他のFF主人公のことを考えると萌えまくってテンション上がります。

盗賊ジタンとか旅人バッツから見ると、騎士王セシルと竜騎士カインって、職業ヒエラルキーの頂点に立ってる人間って感じがします。
ジタンとバッツが自分の善悪の判断に従って自由に行動したり、恋愛したりしていくことは当然と思っている中で、カイセシの官僚制度ガッチガチのまるで不自由な物の考え方とお行儀の良さから来るのか、物凄くお互いに遠慮してる姿を見て、
「お前ら本当に親友なのかよ・・・!?」
と絶句しながらも、何も言えない図を妄想して萌えます。

そして、FF4の中でのカインとセシルのラブラブテンションは常に―10くらいだと思っています。
好き同士ですけど、好きと主張できない世界。
自分たちはつかず離れずの水平線状態かと思ってたんですけど、セシルの生い立ちが徐々にわかってくると、まさかの宇宙人とのハーフということもあり、生まれた瞬間から全く違う個体で、何の接点も無かったということに愕然とします。
バロンの官僚システムの頂点に立つ竜騎士カインの思考回路は、いかにして陛下に忠義を尽くしたうえで、自分が至高の竜騎士となるか、ですが、宇宙市民セシルにとっては、宇宙の平和を維持しながら、青き星の民の民度上げて行くことが目標ですからね。

そんな中で、裏切った裏切られたの関係とか、どっちが優れているかのライバル意識だとかで素直になれないんですけど、ディシディアの世界に召喚されて、記憶が全く抜け落ちた中で、二人はどうやら同じ世界から来たらしいという安心感と仲間意識で突如らぶらぶチュッチュな生活に入ります。

ディシディア開始当初のラブラブテンションは+100です。
新婚さんいらっしゃい的な。欠点すら愛しい。一時も離れていたくない。

でも、徐々に記憶が戻ってくると、このうたかたの日々は全て幻だった、輪廻の物語もいつかは終わるけど、終わった後に帰る場所がないということに深く絶望します。一気にテンションが―100くらいまで落ち込むわけです。
FF4の世界での―10を更に下回る話を書けるってのがディシディアの楽しいところですね。

カイセシは、輪廻の世界を一秒でも長引かせようと努力します。
やみくもに戦って、状況を改善しようと見せかけて、無駄に戦死しまくります。
ゴルベーザもそれに手を貸します。
カオスに勝ちそうになったところで、セシルを後ろから奇襲するなど。
コスモス側の人達は生ぬるい目で見守ります。まぁ、次もあるし。勝つ方法もよくわかりませんし。
カオス側の人達もちゃちゃを入れつつも、見守ります。

カオスの人達は自分たちの性質は悪だと思っていますが、鬱屈したゴルカイセシの3人のメンタリティの暗黒さと、自分たちを善と信じている割に、世界にとっては悪そのものの行いをしているということに、もしかしたら自分たち以上にダークサイドに落ちてて、自分たちはこの3人に及びもしないんじゃないかなと思います。
そういう3人の心情をきっちり言語化して、現実を叩きつけるケフカと皇帝ですが、3人は自分たちが何をやっているか気が付いていないふりをしているので、その言葉を理解しようとはしません。
「悪人の言葉に耳を貸すな」一点張り。

そういう生活をずっと続けて行くと、さすがに現実が見えて来て焦り出します。
そろそろ本題に入らないとまずいんじゃないか。
で、犠牲になるのはカインです。
セシルは問題を先送りしそうな気がします。倒すべき悪が目の前にいたら即決しますが、そこそこ悪くない現状を維持できる場合、ちょっと辛くても我慢しそうです。

コスモス側の人達には、こういうカイセシの心情の目撃者になってほしいですね。

誰かを助けるのに理由がいるのかい?なジタンが「俺は生活も人格も過去も未来も全てお前のために犠牲にするから助かったお前は幸せに生きろ」と言いながら、助けた人をどん底に引き摺り下ろすカイセシを見て、共依存やべえ、助けるって言ってる割に足引っ張ってる〜と思う場面を妄想して萌え死にそうになります。

ジタンとバッツにスコールが、「俺、根暗キャラだけど、カイセシには負けるわ」と話しかけ、ジタンとバッツが「ほんと、カイセシやばいよね〜カオスのゴルベーザってセシルの兄さんらしいよ。救いがないよな。俺、なんて言葉かけていいかわかんねえよ」と応じる。
こういう会話を影でこそこそしていて欲しいと思います。

クラウドは自分のダークサイドとセフィロスとの因果関係に悩んでいましたが、カイセシの暗黒面とセシルの背中の傷とゴルセシ関係から、心も体も親族関係まで傷だらけのセシルを見て、自分は結構ましな方なんだな、と安心して欲しいです。

フリオニールは王族とか政府関係者を今まで憎んでたけど、お城の中は結構地獄なんだな。官僚ヒエラルキーで言いたいことも言えない中で政治していくんだから、世の中おかしくなって当然だな、と思います。

WOLは昭和の滅私奉公の化身なので、心に一物があろうとも、ちゃんと剣を取って戦い義務を果たしているカイセシはよくやっていると評価。
人間らしい物の考え方はしませんし、心の動きに振り回されることは無駄だと思っています。

みんな!力を合わせろ!って言っている割に、バラッバラな行動をするFF主人公に笑いが止まらない。
自分自身の在り方に悩んでいる割に、他人の行動については否定的ですよね。そして最終的にどこからともなく自信を取りもどし、自分はやっぱり善の心を持っていると確信するという。

この状況を打破できるのは、セオドアなんじゃないかと思っています。
「母さんとカインさんと僕が崖にぶら下がってたら、誰を一番最初に助けるんですかぁ?」
と直球勝負で質問してセシルが焦る。
ローザが笑顔でカインを牽制し、お前は崖から落ちて死んでも問題ないと目で訴えます。

まぁ、FF4の世界では、崖から落ちて大けがしたところから話がスタートして、自力で這い上がり、何かしらの勝利を得てハッピーエンドって構成なので、誰かを助けるという考え方がそもそもないのかもしれませんね。

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