★霧に棲む悪魔★

「服を脱ぎなさい」
ベイガンは冷たい眼差しでセシルを見据えながら、命令した。
セシルはその言葉に息を呑む。
視線を泳がせているセシルに、ベイガンは踵を鳴らして催促をした。
セシルの指が制服のボタンをはずし始める。

従順に命令に従うセシルの様子を、ベイガンは内心ほくそ笑みながら眺めていた。
露わになって行く白い肌がなまめかしい。
こんな純情な顔をしているのに、王陛下の寝室では淫らに振る舞っているのだ。
ベイガンはセシルの化けの皮を剥いでやりたいと思った。
自分は汚らしい淫売です、と言わせ、泣きながら許しを請わせたい。それがベイガンの欲望だった。

セシルはブラウスを脱ぎ終え、上半身を空気に晒した。これで許してくれとでも言いたげな不安な眼をベイガンに向ける。
ベイガンは唇を憎々しげに、しかしさも面白そうに歪めながら、
「下もですよ」
と言い放った。
この命令に、セシルは完全にたじろいでしまった。どうか、それだけは、と哀願の表情を向けるが、ベイガンは持っていた鞭でセシルのむき出しの腕を叩くと、冷たく促した。
セシルはとうとう震える指で、制服のズボンを脱ぎに掛った。

一糸まとわない姿を晒す。
セシルは俯き、右手を弱弱しく前に出し、局部を隠そうとする。
しかし、ベイガンはその手を鞭で払いのけた。
「ファブールの重罪人は・・・」
厳しい口調で繰り出す。
「ここを切断されて、一生王宮のために働かさせられるのだそうですよ」
そう言いながら、鞭でセシルの陰茎を撫でる。
「宮殿に棲む王妃の奴隷として」
クックッと笑いながら、セシルの睾丸を押し上げている。
セシルは恐怖と屈辱で委縮してしまっていた。目に涙がたまる。

「さぁ、罰を受けなさい」
ベイガンは優美に乗馬用の鞭を振り上げた。
セシルは衝撃に備える。それは打ち据えられた。
パシッと小気味よい音が響き渡る。
「ぅあっ・・・」
鋭い痛みにセシルが呻く。
ベイガンは更に無理を振り上げた。
「あっ・・・くぅ・・・あぁ!」
痛みに耐えようと歯を食いしばるが、執拗に、嬲るように打ち据えられて、セシルは上がる声を抑えきれなかった。
ベイガンは鞭が触れる度に、赤く色づいていく白い背中を見て満足していた。
「ああぁ!」
ひと際大きな声が上がった時、とうとう背中からは血が滴った。
セシルは片膝を付き、痛みに悶える。

「おやおや。情けないことだ」
震える脚を叱咤して、セシルは立ちの姿勢を維持しようとする。
「あと、10も残っていますよ」
セシルは手を握りしめ、痛みに耐える。
「・・・ハィ・・・」
「随分、威勢がなくなりましたね。背中は勘弁してあげましょう」
その言葉の意味を理解したとき、セシルは怯え上がった。
ベイガンは情け容赦なく、セシルの胸に鞭を打ちすえた。
「うわあ!」
あまりの痛みに胸元を抑え、セシルは倒れ込んでしまった。
ベイガンは口元に浮かべた笑みを隠そうともせず、セシルの手によって守られていない、柔らかな腹にまで鞭を与えた。
「あぁ・・・!」
体を丸め、セシルはとうとう泣き出してしまった。

「こんなに泣いて、可哀そうに」
ベイガンは今までとは打って変わって、優しい声を出しながら、セシルを慰めた。
「ポーションを塗って上げましょう」
優しく髪を撫でる。
セシルはまだ泣きやまず、顔を覆っている。
「本当はこんなことはしたくはないんですが・・・それでは君のためにならないと思いましてね・・・」
ポーションを手のひらに出し、片手ですくい取って、セシルの背中の傷口に塗り込んで行く。
傷はふさがり出す。徐々に和らいでいく痛みに、セシルは緊張を解いていった。
「さぁ、次はこちらです」
セシルに体を反転させるよう促す。
胸に走る赤い傷をそっとなでる。
「んっ・・・」
セシルはくすぐったさに身をよじった。
ベイガンの手が胸を這いまわる。
「ふぅ・・・」
治療だとわかっているが、セシルからは熱い吐息が漏れる。
ベイガンはさらにポーションに手を浸すと、セシルの胸の突起を撫で始めた。
「あっ・・・」
与えられた直截的な刺激に、セシルは驚き目を開いた。
ベイガンは残虐な目をセシルに向けると、両手を使い、乳首をいじる。
「んっ・・・そんなっ・・・」
セシルはベイガンから逃れようと、体をねじり、手をベイガンの手にかける。
「そんなにうれしいのですか。下が反応してきましたよ」
セシルは勃ち上がり始めてしまった自身を見て、顔を赤らめた。
ベイガンが大胆にセシルのものを掴んだ。
「仕方ないですねぇ」
ポーションで濡れた手で梳きあげる。大きな手で急所を包まれ、セシルは力が抜けてしまった。
「あぁ・・・やめて・・・」
くちゅくちゅと水音がたつ。
片手で下を責める間も、もう片方の手で乳首をいじることもやめない。
「はっ・・・あぁ・・・ああ!」
とうとうセシルは放ってしまった。
放心したように息を弾ませる。
ベイガンは意地悪な手をさらに後孔へと進めて行った。
セシルの白濁で濡れた指をゆっくりとくぐらせる。
イッたばかりで、意識が朦朧とするセシルはベイガンの手から最早逃れようがなかった。
「うぅ・・・あっ・・いや・・・」
指を埋め込まれ、セシルの太股が痙攣する。
中をかき混ぜられ、セシルはベイガンの冷たい指に悶えた。
十分に解れたところで、ベイガンは指を引き抜いた。
セシルの後孔がひくひくと息づく。その様子が、この行為に慣れきっていて、続いて起こることを期待しているかのようにも見え、ベイガンの嗜虐心を煽った。
ベイガンは自身を取り出し、セシルの後孔に宛がった。
押し付けられたものに、セシルは体を固くした。
「それだけは・・・い、いやだ・・・」
何を今更、とベイガンは内心嘲笑っていた。
「あ・・・あぁ・・・」
徐々に侵略されていく感覚に、セシルは震えあがった。
体をずり上げ、なんとか逃れようとするが、腿をベイガンにがっしりと掴まれ、叶わなかった。
ほどなくして最奥まで犯されてしまう。
「い・・・いや・・・あぁ・・・」
緩慢に抜き差しされる。中に埋め込まれていることを確認させられるような執拗さ。
ベイガンの蛇の様な眼がこちらを見下ろしている。
「はッ・・・あっ・・・」
内壁を擦られているうちに、セシルは快感を拾い始めた。
上気した頬で喘ぐ。
怯えを含む、潤んだ瞳で見上げられると、ベイガンは腰を動きを速めた。
腰に甘ったるい衝撃が走る。
「あん・・あぁ・・・あっ」
セシルの脚を抱え直し、ベイガンは激しくピストンする。
「あぅ・・・はぁっ・・あぁ!」
セシルが背を反らせ、達した。
内部が引き絞られ、ベイガンもセシルの中にぶちまける。
中に注がれる濁流に、セシルは新たに涙を流した。
2度目の絶頂で、息も絶え絶えのセシルから己を引き抜くと、ベイガンは襟を正し、立ちあがった。
「これに懲りたら、もう二度と規則違反はしないことですね」
荒らされた蕾から白濁を流して、震えるセシルをそのままに、総監室を後にした。


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本当のやまなしおちなしいみなし話。
お、おい、ユーロが100円切ったぞ
このタイミングで会社をやめようとしている自分を称えてエロ話を作ってみました。
もうだめだーーーー

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