「覚悟しといてね。俺、ものすごーく独占欲強かったみたい」
 スカートも、最後に残った一枚も脱がされて。
 さんざんに弄られた身体は忙しなく呼吸を繰り返していた。
 私の足を割り開きながら、言う。
 瞳の強さにぞくりとする。
「伊万里、初めてじゃないよね……ムカつくなぁ」
「や、ソレ、ルール違反……っ」
 そんなこと言い出したらお前だって。
 椿のことこんなに好きになるってわかってたら、私だって他のオトコとなんかしなかったもん。
 ただでさえ感情が高ぶってて泣きそうなのに、ヤメロ。
「あ〜……ゴメン、単なるヤキモチです。俺より先にこうしたヤツがいるかと思うと…どうしようもないね」
 指の腹で、その部分をなぞられる。緩慢な刺激に身を捩った。
 私、こんなに感じやすかったっけ。
 少し広げられるだけで溢れそうになる証拠を感じて、息が弾む。
「ふ、……ぅ、んぁ、あっぁあ」
 不意打ちで、指が中に入ってくる。ギュッと収縮するのが自分でもわかった。
 キーボードを叩きすぎて平たくなった椿の指が、直接感じられて、擦りあげられる感覚と同時に喘ぐ。
「……これだけ溢れてるのに、キッツいね……慣れてない? 久しぶり?」
 だから、そーゆーのルール違反だって……!
 答えられなくて首を振るばかりの私を笑って、指が増やされる。
「わかった、両方だ」
 嬉しそうに言うな、このばかばかばか――、
「……あっ、ぅく、やぁっ……!」
 内側を弄られるだけでイッパイイッパイなのに、椿は顔を私の胸元に擦り付けるようにして、舌を這わせてくる。
 なぶられてジンジンする粒を、唇に含まれて、また吸われる。引っ張るように、食まれて。
「ぅ、ぁあ、ぁ、椿っ……、も、んやぁあっ」
 頭の奥が痺れたみたいになって、おかしくなる。
 こわい。
 掴んだシーツを引き裂く強さで握り込む。
 一瞬意識が途切れた。
 ゆるゆる宥めるみたいに肌を撫でられて、私は徐々に覚醒する。
 深く、息を吸う。
「……伊万里? 大丈夫、強かった?」
 心配そうな椿の声に、ううん、と頭を振った。
「……ビックリした……私、イッたの初めてかも……」
 ボンヤリしたまま余計なことを漏らしてしまう。マジマジと顔を覗き込んできた椿が、本当? と聞き返す。
「そんなこと言われたらますます止まんないよ……」
 止めるつもりもないくせに。
 椿、胸、好きなのかな。
 ペッタンコがどうの、とか言ってたように、大きさはどうでもいいみたいだけど。
 私がどうしてそんなことを思うに至ったのか、それは。
 一番、多く触られてるのが胸なのだ。
 視線をズラすと、舐め吸われた頂きが赤くその存在を主張して、いやらしく濡れて光っているのが目に入って、居たたまれなくなる。
 跡、もいっぱい付けられた。
「はあ、んぅっ……」
 椿が私の脚を持ち上げて、ゆっくり腰を擦り付けてくる。
 濡れて零れる水音、羞恥に首を振った。
 もうやだ。
 早く、楽にしてほしい。
 手を伸ばして、椿の肩にすがりつく。
 少し笑った椿が、ゆっくり中に入ってくる。
 拡張感と、圧迫感、――それから安堵が胸を満たす。
「……大丈夫?」
 こくこく頷く。じゃあ、と前置いて息を吸って、動き出して。
 揺らされて、堪えることもできずに声を上げた。

 
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