『美坂家の秘め事』71

 クチュと音を立てて拓弥の中指が栞の中へと沈み込んだ。

「はぁぅ…っ」

「すっげぇ濡れてる。本当はココもめちゃくちゃに舐めてやりたいんだけどさ…」

 お互いの股間を弄り熱い息を吐く二人が顔を上げた。

 言葉を交わさなくても目を見つめ合っただけで拓弥の言いたい事を察した。

「ん…きて?」

 栞は体勢を入れ替えて拓弥に背中を向けた。

 車に手を付いて遠慮がちに腰を突き出すとスカートを自分で捲くった。

(あぁ…絶対見られてるよね)

 身動きしない拓弥の視線が自分のどこに注がれているのかを肌で感じる。

「栞…」

 拓弥がうわ言のようにボソッと呟く。

「恥ずかしい…から…」

「エロいんですけど。ものすごいエロいんですけど…」

 拓弥は声を上ずらせながらゴムを手に取って被せた。

 栞の白い尻に手を置くと思わずゴクッと喉を鳴らした。

 硬く張り詰めた肉棒を栞の入り口に擦り付ける。

「あぁ…んっ」

 甘えた声を出す栞が腰を妖しくくねらせる。


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