『美坂家の秘め事』26

 栞の足が強く拓弥の体を挟み込んだ。

「やだやだやだーっ!拓兄ッ!」

 足をブルブルと震わせている栞が悲痛な叫びを上げる。

 この状況じゃなければ大事な妹が泣き叫べが何を置いても助けに行く拓弥がニヤリと笑う。

 ここまで栞を追い詰めているのは自分だと五感すべてで感じている。

「拓兄ッ…出ちゃうっ…」

 その瞬間、拓弥の手に雫が飛んだ。

(漏れちゃうよぉっ!)

 必死に堪えていたがとうとう我慢できずにプシャァッと噴き出した。

「イヤイヤーッ!」

 栞は半狂乱で頭を振り乱している。

 けれど拓弥は手を休める事なく動かすとさらに続けてサラサラとした飛沫が手に掛かった。

「このままイカせてやるよ」

 乳首を強く吸い込み舌先で嬲りながら激しく膣壁を擦り上げる。

「アァァァッ…ンゥッ!」

 ガクガクと体を震わせて二度目の絶頂を迎えた。

 反り返った栞の体がベッドに沈むと拓弥は手を引き抜いた。

 引き抜いた指先からはポタポタと栞の飛沫が垂れている。

「拓兄ぃ…拓兄ぃ…」

 栞が泣きながら拓弥の名前を呼んだ。

 それはまるで幼い頃に戻ったような感じだった。


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