『美坂家の秘め事』92

「声は出すなよ?」

 拓弥は不敵な笑みを浮かべる。

 そして二人だけになったダイニングで拓弥は激しく攻め立てた。

 あまりに激しくてテーブルの上の食器がカタカタと揺れる。

「んっ…ん、ふっ…」

 栞は必死に声を我慢するが喘ぎ声が漏れる。

 拓弥の視線がじっくりと栞を観察している。

 栞はテーブルを掴みながら更に腰を前に突き出した。

「イキたいんでしょ?」

「んっ…」

 もう下着の中はぐちゅぐちゅに濡れていた。

 拓弥の指が激しく花芯をする度にヌチュヌチュという微かな音が栞の耳だけに届く。

「拓っ…にぃっ…!!」

 栞の体が小さく揺れた後椅子の背に体を預けるようにもたれたかかった。

 拓弥は足を引っ込めた。

 栞はテーブルに手を付いて少し姿勢を正すと拓弥を上目遣いで睨んだ。

「信じらんない」

「でも可愛かったよ?」

 拓弥がニッコリ微笑むと賑やかな二人が戻って来た。


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