夏 【7】
「んっ…」
狭い簡易ベッドの上に寝かされた。
服の下に手を入れられると耕太さんの手が素肌に触れて体がピクンと反応した。
初めて男の人に触れられてびっくりしただけだったのに…
「奈緒って感度いいじゃん」
耳元でそんな風に言われて目をギュッと閉じた。
私、遊んでる子って思われてるよね?
それでも耕太さんが今だけでも私の事見てくれるならそれでもいいかな。
耕太さんの手が下着の中に入って直接触れてきた。
「もう濡れてんじゃん」
恥ずかしくて手で顔を覆った。
全然そんな自覚がないのに指で確認されて実際に口に出して言われると猛烈に恥ずかしさが込み上げる。
「ごめん今日ゴム持ってないんだけど、外出すからいい?」
慣れた口調に少し胸が痛んだけど私は平気な顔をして頷いた。
ついに耕太さんと私…。
入り口に熱い物が触れた。
緊張で思わず体が強張ってしまいようになるけどなるべく体の力を抜いた。
だって処女ってバレたら面倒くさいって思われちゃう。
「…んっ!?」
体に激痛が走って思わず手で口を押さえた。
何これ…何でこんなに痛いの!?
「奈緒、すっげきつっ…はぁ…はっ」
耕太さんが吐息交じりに掠れた声を出した。
気持ちいいって思ってくれてるのかな?
痛さで意識が遠のきそうになる度に口を押さえた手をぎゅっと噛んだ。
構わずにズズッと中に入り込んでくる。
もう…無理かも。
痛みに耐え切れずに涙が出そうになってぎゅっと目を閉じた。
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