『番外編』
雨の日は生徒会長室で5

 濡れた指が出入りする音に祐二は鼓膜からも犯されているような気分になった。

 本来は何かを受け入れる場所ではない所は貴俊の二本の指を咥え込み、最初は異物感に粟立っていた全身も今は薄っすらとピンク色に染まっている。

「祐二……、ちゃんとポロシャツ捲くってないと汚れちゃうよ。ほら……また濡れて来た」

 ソファの上に仰向けにされ、足を大きく開かされた祐二は自身が自分の下腹を汚していることを指摘され唇を噛んだ。

 自分で肌を晒すような格好は恥ずかしく、いっそのこと男らしく脱いでしまおうと思ったのに、自分から脱ぐという行為が積極的に思えて出来なかった。

 だからといって自分の精でポロシャツを汚すことは我慢出来ず、白いポロシャツを両手で持ち上げて胸の二つの突起をも露にしている。

「すごいエッチな格好。俺の指を嬉しそうに咥えこんでるのが丸見えだし、乳首は舐めて欲しそうに尖ってるし、コッチは先端がぬるぬるで今にも爆発しそうだね」

「う……るっ、あぁぁっ」

 悪態を吐きかけた祐二は不意に触れた貴俊の指が先端を抉る快感に身体を仰け反らせた。

 胸を反らすその姿はまるで胸への愛撫を求めているようにすら見え、もちろん貴俊はそのチャンスを逃さないとばかりに小さな乳首に吸い付いた。

「やぁぁっ、うぅっん!!」

 舌先を器用に尖らせてまるで指先のように繊細の動きを見せる。

 薄い唇が吸い付いた場所を舌先が何度も執拗になぞり、もう一度吸い付いた唇が器用に挟み愛撫する。

 貴俊は上目遣いで祐二の表情を窺いながら後ろを攻めていた指の動きを変えた。

 馴らすように出し入れさせていた指を止め、探るように回して探していた場所を指で強く押した。

「あっっん!!」

 とても男子高校生とは思えない可愛らしい声に貴俊がクスリと笑う。

「どうしよう、そんな可愛い声出されたら我慢出来ないよ」

「可愛くな……んんぁっ!」

 一番言われたくない言葉に祐二は反論したが最後まで言うことは出来ず白い蜜を撒き散らしながら腰を揺らした。

 強く擦り達かせた指を引き抜いた貴俊は獲物を前に腹を空かせた獣のように獰猛な目付きで祐二を見下ろした。

「先に一人で達くなんて、ひどいな祐二」

「…………」

「悪い子にお仕置きが必要だよね」

「な、なに……」

「今からこの可愛いお尻に俺のを挿れて、校舎中に喘ぎ声が響くくらい祐二をメチャクチャに突いて、それからたっぷり中で出そうか。それで……中に入れたまま俺と一緒に帰って?」

「ヘンタイ野郎ッ!!!」

 罵声と共に元気よく飛んできた左足、貴俊は難なくそれをかわすと足首を掴まえた。

 大きく足を開いた間に自分の体を入れると腰を寄せると、一回り違う祐二のモノに自分のモノを擦り付けた。

 蜜をたっぷりと吐き出したはずの祐二は若さ故なのかほとんど萎えることもなく再び硬さを取り戻し始めている。

「出したばっかりなのに、もう硬くしちゃって……、もしかして想像して興奮したの? やらしいなぁ祐二」

「ち、違うっ! お、お前が……そんなの擦り付けるから……」

「俺ので? そうだよね、祐二はコレで擦られるとすぐに達っちゃうんだよね」

 何を言っても自分に都合の良いように捉えるのは貴俊の長所というよりもはや特技としか言いようがなかった。


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