『番外編』
雨の日は生徒会長室で2
祐二はモゾモゾと起きるとソファの背に身体を預ける。
「も、もう起きた!」
「どうしたの、そんなに慌てて」
「慌ててなんかねぇっ!」
言いながらも逃げ場のないソファの上で必死に貴俊から距離を取ろうとしているのは明白。
貴俊の手がいまだ肌の上に置かれているにも関わらずそれを拒む事もせず、祐二の視線は忙しなく泳いでいる。
「お……終わったんなら帰ろうぜ! な? 俺ー腹減ったなぁ」
「授業終わってからメロンパン食べたのに?」
売り切れ必至のメロンパンをいつも何でもない顔をして手に出来る貴俊は今日も餌付けという下心は隠して祐二に食べさせていた。
貴俊がメロンパンとコーヒー牛乳を収めた胃の辺りを撫でると祐二は身体を震わせ、それを隠すように勝気な黒目で貴俊を睨みつけた。
「成長期だからな!」
「高校に入ってから2センチしか伸びてないのに?」
「2.5センチだ!!!」
肩を怒らせて訂正され貴俊は5ミリなんて大して変わらないのにとは思ったが、そんなことを口にしようものなら祐二が部屋から飛び出しかねない。
嫌がりながらも大人しく押し倒されているこの状況はとても大切だ。
「うん……確かに成長してるね、ここ。まだ何もしてないのに少し膨らんでる」
制服のズボンの上からでは分からないわずかに形を変えた祐二のソレを貴俊はズボンの上からやんわりと握る。
隠したかった事実をあっけなく見破られ、小さく吐息を漏らした祐二は貴俊の手を止めようとしたがそれより早く貴俊の手がゆっくりと動いた。
「や……めろ!」
「なにを?」
「今、お前がしてることだ!」
「祐二は何をされてるの? ちゃんと言葉で教えてよ。ちゃんと説明出来たら止めてあげる」
その間にも貴俊の手はマッサージするように揉み続け、祐二の股間は見た目にも膨らんでいるのが分かるまでになった。
祐二は荒い息で悔しそうに唇を噛む。
もう何度もしているのにまだ抵抗を見せる辺りが祐二らしい、最初は抵抗してても快感に馴らされている身体は心とは反対に正直だ。
すっかり完全に勃ち上がった祐二自身を下から上へと扱くと祐二は瞼を伏せて唇を噛んだ。
「祐二? 言わないとこのままだよ? それともこのままされたい?」
「うるせ……っ」
「俺はどっちでもいいけど……このまましたら祐二のズボンがヌルヌルになっちゃうじゃないかな」
貴俊の言い様に祐二はカァッと頬を染めて顔をそむけた。
羞恥と怒りそのどちらも快感の波に呑み込まれてしまいそうな祐二に貴俊は手を緩めることはない。
硬くなった祐二を指でなぞり、空いている指で柔らかい袋を弄ぶ。
[*前] | [次#]
コメントを書く * しおりを挟む
[戻る]