『-one-』

温泉旅行! P7


(ったく…アイツら…)

 陸は部屋に荷物を置いて浴衣に着替えるとすぐに風呂へと向かった。

 脱衣所で浴衣を脱ぐ。

 温泉っていったらやっぱり露天風呂だろと真っ先に向かったのは混浴の露天風呂。

 やましい気持ちはなくてもやはり胸が高鳴るのは事実だった。


 カラカラと入り口のドアを開けた。

 岩と木に囲まれた雰囲気のある露天風呂には女どころか誰一人入っていなかった。

 露天風呂を一人占めとばかりに陸はさっそく入る。

「あぁぁぁ…気持ちー」

 陸は思わずオジサンのような声を出して岩にもたれて空を見上げた。

(麻衣も温泉入ってっかな…)

 何をしてもまず麻衣の事を考えるようになっていた。

 今回は社員旅行だから仕方がないけれど今度は二人で混浴露天風呂がある所に泊まりに行こうと決意する。
 
 すこしひなびた感じの温泉旅館がいいよな…。

 部屋は和室で風呂上りの浴衣姿の麻衣とか…濡れた髪をあげてるうなじとか絶対色っぽいだろうから…。

(やべっ…)

 陸は色々と妄想してふと湯の中を覗く。

 湯色が乳白色で助かったとホッと息を吐いてほかの事を考えることにした。


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