『-one-』

夏祭り P2


 −夏祭り当日−

 浴衣なんて久しぶりで恥ずかしいけど私的には結構いけてるんじゃないかと思ってます!

 さすがにピンクの浴衣じゃ年齢的に…と思って黒地にピンクの花が描かれた浴衣にしてみました!

 お店に入るとみんなが浴衣姿でさすがにびっくり。

 その辺の夏祭りよりもすごい光景。

「麻〜衣さん!」

「あ、悠斗くん!なんだかすごいねー」

「今日は遅いですね?あれ今日は0時までなのに…」

 え…?だって0時ちょっと前くらいなら相手出来るから来てって陸が…。

「こんばんは、今日はもう終わりだよ?」

 ギリギリに呼んだ張本人が登場。

「ちょ、ちょっと…」

 って陸の浴衣姿…すごくいい。

 濃紺に白の模様が入っててすごく似あってるしかっこいいし少し着崩れた感じがセクシー。

 手繋いで一緒に花火とか見たいかも…。

「そんなにかっこいい?」

 見惚れているのがバレてしまって顔を赤くした。

「お店で話せなかったから、今日はご飯でも食べに行きますか?」

 …え?

 は、初めてかも…。

 一緒にお店を出て一緒にタクシー乗るの。

 タクシーに乗って店が見えなくなる頃ホスト陸はいつもの陸に戻った。

「作戦成功!」

「作戦って?」

 陸は満面の笑みを浮かべている。

「麻衣の浴衣姿を他の男にあまり見せず、尚且つ俺が確実にお持ち帰り出来る作戦!」

 …完敗です。

「麻衣、すんごい可愛い…」

 肩を抱き髪に口付けされた。

 耳にかかる陸の吐息が熱くて隣にいるだけなのにドキドキした。


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