『-one-』

好きだから空回り P17


 クチュ−

 掻き分けて奥に隠れた小さな真珠を捉えた。

 指先を当てると小刻みに震わせて振動を与えた。

「いやぁっ…あぁっ」

 麻衣が体を捩って陸のシャツを掴んでいる。

 頬を染めて目を閉じながら快感に耐えている顔が可愛い。

「俺の事誘ってたの?」

「違ぅ…誘った…んじゃなくて…」

「ふぅーん。じゃあ悠斗を誘ってたんだ…ムカツク」

「アァァッッ!」

 麻衣は声にならなくて違う違うと首を横に振った。

 けれど陸は指先で触れていた花芯を親指と中指で挟み込んで人差し指を当てた。

 爪の先で擦ると麻衣はあっという間に昇りつめた。

「陸ぅ…もぅ…許して…」

「だめ…許さないよ?」

 陸は麻衣を立たせるとソファの背もたれに手を付かせた。

 下着を脱がせて尻を突き出させた。

 カチャカチャと音がするとすぐに熱いモノが麻衣の体に触れた。

「昨日は悠斗に抱かれたかった?」

 クチュクチュと入り口を何度も擦られる。

「はぁはぁっ…ち、違うぅ…」

「じゃあ、誰に抱かれたかったの?」

 陸の昂ったモノが敏感な突起を愛撫すると麻衣の膝がガクガクと震える。

 麻衣の口からは喘ぎ声に交じって途切れ途切れの言葉が零れる。

「り、陸に…」

「俺に?触るのも嫌がったのに?」

「ごめんなさ…い。嫌じゃない…のぉ」

「じゃあ、お願いして?」

「やぁ…恥ずかしぃ…」

 陸の体がフッと麻衣から離れた。

 麻衣はエッ?という顔をして振り返る。

「やっぱり嫌なんだ?もうしないよ」

「違ぅ…違うのぉ…陸してぇ?」

 陸は麻衣に覆いかぶさるようにソファの背に手を付いた。

 麻衣の耳に口を寄せて囁く。

「ほら…どうして欲しいの?早く言って?

 再び熱いモノが入り口の周りを擦り始める。

 麻衣のうなじがカァッと赤く染まると陸はチュッと吸い付いた。

「…はぁっ…陸が欲しいの。麻衣をめちゃくちゃにし…て…」

「…も、一回言って?」

 陸の声が掠れて震えている。

「ほら、欲しいんだろ?ねっ…麻衣」

 いつになく意地悪な陸が麻衣を攻め立てると麻衣は応えるように返した。

「陸が欲しいのぉ。…麻衣をめちゃくちゃにしてぇー。は…はやくぅ…」

「ック……今日も壊してあげる…」

「あぁーーっ!」

 一気に奥まで突き上げられた麻衣は絶頂を迎えた。

 陸は腰を抱えるとぐったりする麻衣に構うことなくスピードを上げてグシュグシュと音を立てながら腰を打ちつけた。

「うぅっ!いつもよりすっげ締まってる」

 突き入れる激しさに蜜が泡立ち床に飛び散る。

「あぁっ…麻衣、麻衣、」

 陸は腰を抱えながら何度も麻衣の名前を呼ぶ。

 もう限界が近くて強く麻衣の腰を引き寄せた。

「陸ぅっ…陸っ!一緒に…一緒にぃ…」

「ック!!」

 麻衣の言葉が引き金になって二人は絶頂を迎えた。

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