『-one-』
一人より二人 P12
柔らかい腰に指を食い込ませ、腰を突き出すと同時に引き寄せると、意志とは関係なく揺れる麻衣の身体。
白い背中に浮いた汗、うなじに張り付いた髪、床を掻こうと立てた指。
まるで陵辱しているような気分だ。
二人の身体がぶつかる音と、体液が掻き混ぜられる音と、麻衣が快感に震えて泣く声。
「なんで……そんなやらしいの」
独り言を呟けば、身体を揺らされるままだった麻衣が振り返った。
「り……く、が……エッチなこといっぱい、っあんっ……からで……っ」
涙を浮かべた瞳、上気した頬、薄く開いた唇。
こんな麻衣をどう表現すればいいのか分からないけれど、自分がこんな表情をさせているのだと思うと、十分昂ぶっているはずなのにまだ足りないと渇きを覚えた。
「麻衣が……麻衣が、可愛いすぎるからいけないんだからね!」
まるで責任転嫁のような言葉を吐いて、床に付いていた麻衣の腕を掴んで引き寄せた。
「ああっ……」
無理矢理引き起こされた麻衣が緩く首を横に振る、抵抗するような素振りを見せられても止められるわけがない。
胸と背中を合わせるように引き寄せて、両手で今度は腰よりもずっと柔らかい胸を捉えた。
「ふ……っ、この方が好きでしょ?」
「んんぅ……っ」
「こう、やって……おっぱい、ぐちゃぐちゃに揉まれて、突かれるとたまんない? さっきよりも気持ちいいとこに当たるでしょ? ほら、麻衣の気持ちーとこ」
指ならもっと的確に捉えられる麻衣の弱点を、自身の太い部分を擦りつける。
濡れた粘膜同士が強く擦れあうと、気持ちが良いのは麻衣だけじゃなくなった。
「ふ、ふ……っ、くっ……あ、もう……」
「り……くぅっ」
「甘えた声出して……っ、何……達きたいの? さっき達ったばかりなのに、また達きたくなっちゃった?」
余裕がないのは自分の方なのに、後ろから麻衣の耳元で囁けば、締め付けが強くなって麻衣の呼吸が速くなる。
(何でこんなに余裕ねぇんだ、俺!)
暴発しそうな自分を食い止めるので必死すぎて情けなくなる。
どうにか頭を冷やそうと思っても、既に理性では抑えられない身体が出口を求めて加速した。
「ま、待……!! 激し……ッ」
「うん? この方が……気持ち、いいでしょ?」
「だ、だって……ま、た……っ!! あぁっん、摘んだりしたら、すぐ……っ! そ、それ……し、しないでぇ」
柔らかい胸を揉みしだくだけでは飽き足らず、ツンと上を向いた先端を指で挟んで擦る。
胸はうっとりするほど柔らかいのに、先端の硬さとのギャップが堪らず、集中的に責めると麻衣が激しく首を振る。
「達っちゃえって!! 何度も達かせてあげるし、俺も空っぽになるまで麻衣の中に……ッ」
言い終わる前に達してしまった麻衣に引っ張られるように、今度も意志とは関係なく欲が爆ぜた。
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