『-one-』

一人より二人 P9


 柔らかい茂みは溢れた蜜でたっぷり濡らされて肌に張り付いている。

 大切な場所を隠しているように張り付いた毛を指で掻き分けて舌を伸ばした。

「ふぅ……っ!」

(甘い、と思うのはどうしてだろう)

 きっと本当はそんなわけないのに、麻衣の身体はどこもかしこも甘く感じる。

 舐めても舐めても溢れる蜜に夢中で舌を伸ばし、それだけは飽き足らず唇を付けて啜った。

「ああっん!」

 麻衣の唇はようやく屹立を解放したけれど、手は相変わらず握って離さない。

(まだ、これからだってば)

 三週間と三日の底力を思い知れ、と訳の分からないことを思いながら、ぷっくり膨れ上がった蕾に舌を伸ばす。

 普段は隠れて見えない蕾も、今はぷっくり膨れ上がって熟れた果実のようだ。

 美味しそう、と思わず歯を立てた。

「やぁぁっ! だ、だめぇっ」

 傷つけるつもりなんて毛頭ないから、あくまで優しく歯を当てただけなのに、麻衣は身体を震わせて力の入った太ももを締め付けた。

「ちゃんと足開いて」

 太ももに手を置いて、無理矢理足を開かせて、跳ねる腰を押さえつけた。

 先に麻衣を達かせたい一心で、充血した蕾に歯を立て唇で擦り合わせた。

「ダメ、ダメダメダメェッ!!」

「ダメじゃないでしょ? ほら、達くって言って」

「い……いっ……ちゃう!」

 これ以上ないほど素直な言葉の後に、麻衣の身体がどさりと落ちてくる。

 麻衣の背中に手を伸ばす、熱く汗ばんでいる肌がしっとり吸い付いてくる、感触を楽しみながら指先を滑らせ、張りのある双丘に手を乗せた。

「や……陸ぅ」

 双丘をやわやわと揉むと、麻衣が甘えた声を出し腰を揺した。

 落ち着いたのか身体を起こそうとしているのか、顔のすぐ横に投げ出された太ももを震わせている。

 見た目を裏切らない柔らかそうな太ももに誘われる。

 陸は顔を横に向けると、ほんのりと染まった柔らかい太ももに吸い付いた。

 チュッと音を立てて軽く口付けた後、白い肌に花を咲かせたくて、強く吸い付いて跡をいくつも残した。

「もう、陸ぅ……くすぐったい」

「嘘ばっかり」

 陸は太ももから唇は離さず、目の前にある麻衣の足の間に指を伸ばした。

 新たな蜜を溢れさせる場所に中指をゆっくりと差し込んだ。

「熱い……」

(柔らかいくせに、キツク締め付ける)

 指一本だけしか入れてないのに、麻衣の身体は悦びに震え、一番長い中指を根元まで呑み込もうと蠢く。

 熱くて柔らかい麻衣の内部の感触に、うっとりとしながら指の抜き差しを始めた。

[*前] | [次#]


コメントを書く * しおりを挟む

[戻る]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -