二人とも全裸だった。

「ふっ…ジュ、ジュル…」

　麻衣の頭が前後に動き濡れた音が部屋に響く。

　硬く張り詰めた砲身は濡れて妖しく光り、麻衣の口元からはだらしなく唾液が伝っている。

「そんなんじゃいつまでも達けないよ」

　気持ちはいいが熱を放出するまでには至っていない。

　麻衣は口から出すと先端に舌を這わせて透明な蜜を舐め取り窪みに舌先を埋める。

（あぁっ…いいっ…）

　思わず腰が揺れる。

　上手とも下手ともいえない口戯だが麻衣がしているというだけで快感は二倍にも三倍にも感じられた。

　麻衣は舌を伸ばして括れた部分を舐めソフトクリームを舐めるように裏筋を舌から舐め上げる。

　ゾクゾクするような快感が身体を駆け抜けた。

「袋も舐めて」

「んぅっ…」

　口を大きく開けた麻衣は顔を傾けて舌を伸ばして掬うように舐めた。

　唇で挟むように甘噛みするその横顔を見ているとドクンッと熱が股間に集まるのを感じた。

「咥えて…奥まで…」

　麻衣はナビゲートされるまま迷いもなく口に含んだ。

　奥まで咥えようと少し苦しそうに眉を寄せる麻衣はそれでも舌を動かし頭を動かす。

　本当に苦しいのか閉じた瞼の隙間から涙が滲んで見える。

「はぁっ…」

　口の奥の方が締まり先端を刺激されて思わず声が漏れた。

　その声に反応するように麻衣が瞼を持ち上げた。

「行くよ？　溢さずに全部飲まないとお仕置きするよ」

　麻衣はコクコクと頷いて見せた。

（このアングルだけでイケそ…）

　初めてさせた恥ずかしい格好のままフェラをする麻衣の姿に息を乱しながら麻衣の頭を引き寄せた。

　今にも爆ぜそうな昂りは先端からダラダラと汁を溢し麻衣の口を汚しているはずだ。

　懸命に喉を動かして飲み込もうとしている。

「あぁ…もっと舌動かして…」

　あまり奥まで入れてしまわないように気を付けながら麻衣の頭を抱えて腰を突き出した。

　苦しそうな表情に男の本能に火が点くがそろそろ麻衣を解放してあげたくて放出する事に意識を集中した

「んむっ…む、うぅっ…」

「あぁ…いいよ…いくよっ…」

　動きを早くすると付いて来れない麻衣の舌が絶妙な動きで先端の割れ目を刺激する。

（あぁっ…出るッ！）

　麻衣の頭を固定すると二度三度腰を震わせて欲望の証を口に吐き出した。