『-one-』

公認彼氏 P22


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「はぁ…はぁっ…」

 肩を激しく上下させながら空気を体内に取り込もうと口は開きっぱなしになっている。

 まだ拘束を解くつもりはないが乱れた麻衣の髪を撫で付けた。

「達っちゃったね…」

「あぁ、陸ぅ…」

 潤んだ瞳は俺を誘うように妖しい色香を漂わせている。

 今すぐキスをして舌を絡めて麻衣の身体の熱を全身で味わいたかった。

(どこまで我慢するつもりだ…俺)

 いつもならとっくに自分の方が白旗を掲げているのに今日はなぜかとことんまで麻衣を虐め倒したい。

 麻衣の顎に指を掛けて上を向かせた。

「お仕置きの最中なのを忘れたの?」

「だってぇ…」

「自分だけ気持ち良くなって終わり?」

「あ…」

 麻衣の視線が彷徨うに下りながら股間を注視しているのが分かった。

 喉が上下に動いたのを見逃さなかった。

 わざとゆっくりした動作でベルトを外しズボンを脱いだ。

 身体にフィットしたボクサーパンツに手を掛けるその動作さえも見逃さないつもりなのか麻衣の視線は俺の動きに釘付けだった。

 ゆっくりと足から抜き取ると昂った自身がその姿を現した。

 下腹に付きそうなほど天を向いたソレを突き出されると麻衣は恥ずかしそうに目を伏せた。

「麻衣」

 呼び掛けると麻衣は視線を上げた。

 これから自分がしなくてはいけない事は分かっているらしく口をもごもごと動かした。

「手…を解いて」

「今日は口だけでいいよ」

 言い回しを変えただけで手を使うなと言っている事には変わりはない。

 麻衣は恥ずかしい格好のまま俺のモノを咥えようと前屈みになった。

 大きく開いた口の中へ先端が姿を消した。

(今日は…最後までさせるよ)

 口内で出すのは趣味じゃない、無理矢理不味い物を飲ませるよりも麻衣と二人で気持ち良くなる方が良かったからだ。

 麻衣以外の相手にそう思った事は一度もないから不思議だよな。

 でも数少ないが麻衣も飲んでくれた事はある、一度も嫌だと言った事はないという事は抵抗が少ないのかもしれない。

 後でたっぷりと麻衣の身体を楽しむために一度熱を放出させておきたかった。

 俺は麻衣の唇の柔らかさと温かさを感じながらシャツのボタンに手を掛けた。

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