『-one-』

アツアツサマー P16


「やっ…恥ずかしい…っ」

 下着もズボンも膝の辺りまで下ろされた麻衣は快感を耐えるように頭を横に振っている。

 さっきから車内を満たしているのは麻衣の喘ぎ声とクチュクチュと淫らな水音だった。

「恥ずかしくないよ。ほらっ…俺も…」

 陸は肩を掴んでいた麻衣の手を取ると自分の股間へと導いた。

 麻衣の手の平に熱く硬いモノが触れた。

 陸は手を重ねたまま昂った自身を麻衣の手の中へと収めた。

「あ…もぅっ…」

「ね?俺も…麻衣にすごく感じてる…」

 だから恥ずかしくないんだよとでも言うように囁きながら手を上下に動かし始めた。

 陸の欲望を直に感じながら麻衣の手は自分の意思で動かし始めた。

「あぁ…っ…いいよ」

 陸は麻衣の手の動きに気持ち良さそうに息を吐き麻衣への愛撫を再開させた。

 静かな車内には互いに愛撫する音と二人の熱い息遣いが響く。

「んぅっ…陸、陸っ…」

「麻衣…麻衣…っ」

 互いに名前を呼び合いながら二人は唇を重ねた。

 貪るような激しいキスに息を荒くしながら手の動きを早めた。

 いつもと違う場所のせいか二人の気持ちの昂りはいつものそれとはまったく違っていた。

「陸…ぅ…もぅ…」

「どうしたの?」

 今すぐにでも入りたい気持ちを抑えてわざと聞き返した。

 恥ずかしそうにしながらも上体を起こした麻衣は額を陸の肩に押し付けた。

「早く…っ…ちょうだい…」

 何度耳にしてもゾクゾクする麻衣のねだる姿を目の当たりにして我慢も限界だった。

 返事を返す余裕もなく麻衣の片足からズボンと下着を引き抜くと足の間に割って入った。

「待って…」

「ダメだよっ…もう待ってあげないっ!」

 ここまで来て…と陸は少し声を荒げた。

 財布から取り出したゴムの袋を口に咥え自分も下着を下ろしている。

「違っ…シート汚れちゃう…」

 麻衣は側にあったピンクのバスタオルを引き寄せた。

「汚れるほど濡れちゃうの?」

「そ、そうじゃなくって!」

 意地悪く囁く陸に乱暴にタオルを押し付けた。

 タオルを受け取った陸はその可愛さにくすくす笑いながら麻衣の腰の下にバスタオルを敷いた。

「冗談だよ。ありがと…これでいっぱい麻衣を感じられる」

 陸はこれ以上は待ちきれないと麻衣の膝裏に手を当てると薄いゴムで包まれた欲望を突き入れた。


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