『-one-』

SWEETNESS P40


「麻衣?」

 もう一度声を掛けると麻衣は陸を見上げた。

「大丈夫?」

「もぅ…だめっ…」

「だめ?でも俺はまだこんなだよ」

 片足を持ち上げて肩に掛けると腰を突き出す。

 交差する二人の体は深く交わる。

「すごっ…おっきぃ…」

「うん。麻衣がいっぱいエッチな事して誘うからこんなに大きくなっちゃったよ。どうしよ?」

「分かんない…」

「ほんとに分かんない?ね?」

 陸はゆっくりとした動きで腰を回した。

 隙間なくぴったりと合わさっている結合部からグチュグチュと音が漏れる。

「これでも分かんない?」

「陸のエッチ…」

「エッチでもいいよ。そんな俺でも麻衣が…麻衣だけが好きって言ってくれればそれでいい…」

「好き…好き…いっぱい好き」

「うん。俺もいっぱい好き。麻衣の事が大好き」

 二人は手を伸ばしてお互いを抱きしめきつく抱き合った。

 唇が腫れぼったくなるほど激しいキスを何度も交わし動きを再開した。

「腰に足…回して…」

 麻衣が陸の体にしがみつくような格好にさせ陸は夢中で腰を動かした。

 何度も絶頂を迎え潮を吹いた麻衣は太ももと下腹をベタベタにしている。

「麻衣、麻衣…あぁっ…いい?」

「あっあぁっ…いいっいいっ!…アァァゥゥッ」

 そろそろ限界が近くなって来た。

 陸は腰の動きを速める。

 もう長い時間同じ体勢で突かれている麻衣は口をだらしなく開き喘ぎ声を上げているだけだった。

「もぅっ…出すよっ!!クッ…ゥッ…」

 三度目の精を中で吐き出して体を離した。

 抜き取ると激しい欲情の証がゴポッと出て来た。

「ハァッ…麻衣?大丈夫?」

 ぐったりしている麻衣に声を掛ける。

「麻衣?麻衣?」

 頬を叩くが反応がない。

「ん…ん〜…」

 気が付いたと思っているとすぐに小さな寝息が聞こえてきた。

「もしかして寝てる?」

 よく見れば少し微笑んだ顔で規則的な息をしている。

 陸は思わず吹き出してしまった。

「まぁ…あんだけ飲めば当然か。明日憶えてるか楽しみだね、麻衣」

 眠る麻衣の横顔にキスをする。

「って俺も…眠い…」

 ベタベタの体を洗い流したいが体が重い。

 陸は腕を麻衣の頭の下に差し込んで抱き寄せると布団を二人の体にかけた。

「おやすみ。お疲れ様…」

 汗の滲む麻衣の額にキスをしてすぐに目を閉じた。


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