『-one-』

SWEETNESS P36


「…く、…陸…陸ー?」

 甘い声が呼び起こし柔らかい手が頬を撫でる。

 まるで天使が自分の上に舞い降りてきたのかと思った。

「あ…れ…」

 目を開けると自分の上に乗って微笑む麻衣の顔。

 すぐに意識がはっきりした。

「俺…もしかして寝てた?」

「うん。…でも15分くらいかな?」

「嘘っ…サイアク…」

 陸は額に手を当てて天井を見上げた。

 まさかエッチの時に寝落ちするとは思わなかった。

 今までだっていつも麻衣の寝顔を見てから寝ていたのにどうやらイッた後そのまま眠ってしまったらしい。

「麻衣ーごめん」

「ううん。陸の寝顔好き。可愛いっ」

「そんなにジロジロ見てたの?」

「うん。寝言も言ってたよ?」

「寝言?何て言ってた?」

「んふふ…ひ・みーつぅーー」

 麻衣は楽しそうにクスクス笑っている。

 陸の上に体を重ねて陸の髪を撫でたり頬をつついたりしてチラチラと陸の顔を見ては笑っている。

「こら!ほんとは言ってないんだろ?んー?」

「んふふっ…」

 麻衣は陸の胸に顔を埋めた。

 陸はお仕置きの為に体を入れ替えようと体に力を入れた。

(え…あれ…?)

 違和感にようやく気付いた。

 それもかなり嬉しい違和感だった。

「麻衣…もしかして…」

 陸は麻衣の背中に手を置いてゆっくり下へと滑らせた。

 緩やかな二つの膨らみを撫でてさらにその下へと手を滑らせる。。

「だってぇ…」

 甘えた声で麻衣が腰を揺らした。

 陸は二人が繋がっている所を指でなぞる。

 まだ半勃ちの自身は柔らかく包み込まれたままだった。

「なぁに?」

「陸がエッチなんだもん」

 舌足らずな喋り方をする。

 どうやらまだ甘え足りないらしい。


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