『-one-』

SWEETNESS P35


「やぁっ…」

 麻衣はイヤイヤと体をくねらせる。

 麻衣の体が動くたびに大きく揺さぶられて逆に陸が目を閉じて堪えた。

「…っ!はっ…ほらっ、い、言って?」

「陸の………」

 最後のほうは耳のそばでようやく聞こえるほどの声だった。

 それでも満足した陸は律動を再開した。

「麻衣っ…中に出すよっ」

「ん…いいよっ。中に、中に出してぇ」

 陸はもう限界だった。

 何とか麻衣をイカせてから果てたいと激しく突き上げる。

 麻衣の中がビクビクして絶頂が近い事を伝えてくる。

「んちゅっ…ちゅぷ、ちゅぱっ」

 腰を強く押さえ込みながら首を曲げて揺れる麻衣の胸に吸い付いた。

 赤く熟れた実を舌で転がすと麻衣は体を反らせた。

 口元から離れそうになると陸は唇で強く挟みこんで引っ張った。

「くぁっ…締まるっ!」

 強い締め付けに呻く。

 麻衣は短い喘ぎ声を上げながら体を強張らせている。

「麻衣っ…イッていいよ!ほらっ!」

「イッっちゃ…っ!いぃっ!いっちゃうぅ!」

 麻衣がイッた瞬間の強い絞られるような締め付けに陸はドクドクと吐き出した。

 二回目だが長く続いた。

 体を弛緩させた麻衣がドサッと体の上に落ちてくると陸も脱力したまま麻衣を抱きしめた。

 荒い息だけが部屋に響く。

 激しく肩を上下させていたのが少し落ち着くと陸は汗で張り付いた麻衣の髪を手櫛で整える。

 まだ放心状態のポワンとした顔にキスをする。

 そしてそのまま麻衣の頭を引き寄せて胸に押し付けた。

 麻衣の体の重みを心地良く受け止めているうちに意識がぼんやりし始めた。

(やべぇ…寝そうだ)

 二度の精を吐き出した疲労感と満足感は睡魔を呼ぶのには十分だった。

 陸は重くなった瞼を静かに閉じた。

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